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嘘つきの中で

6月18日の都議会でみんなの党会派の塩村文夏(あやか)議員に対して「早く結婚した方がいいんじゃないか」という野次が飛んだ。塩村議員は野次の方向にちょっと苦笑いをした程度で、男性議員らの野卑な笑いの中で質問を続けた。
だが直後、「産めないのか?」という野次が続いたあたりから涙ぐみ、声が震え始めた。質問を終えて自席に戻ってからハンカチで涙をぬぐっていた。
塩村議員の「野次の主が名乗り出て謝罪するよう」求めたツイッターに対するリツイートが3万3千件。また、翌日立ち上がった電子署名サイトへの投稿が91,362件に達した。さらに、一部始終がTokyoMXテレビで放送されたこともあって、この野次は都議会内、国内だけの問題では済まず、ついには海外大手マスコミまで取り上げる騒ぎに発展した。
塩村議員ほか多く証言から、問題の野次が自民党議員席から発せられたことが特定された。自民党本部も看過できなくなり、石破幹事長が「名乗り出たほうがいいだろう」との談話を発表した。これを受け渋々名乗り出たのが大田区選出の自民党都議、鈴木章浩(51歳)。塩村議員に直接謝罪するとともにお詫びの記者会見を開いた。加えて自民党会派から離脱。これで問題は解決するはずだった。少なくとも、鈴木と自民党都議連中は一落着と思ったようだ。
ところが落着どころか、騒ぎはいっそう広がって、都議のリコールという言葉さえ聞こえるようになった。むしろ、議員たちの感覚が一般人の常識とかけ離れていることがより一層はっきりと露呈された。
世間の厳しい反応は当然のことと言える。失言後の対応が最悪だったからだ。何せ、鈴木議員が名乗りを上げて謝罪したのが事件発生から5日後の23日だった。その間、すでに犯人と目されていた同議員の言動は、マスコミによってしっかり取材・記録されていた。
一連の取材に対して彼は「私じゃないですよ」、「寝耳に水です」、「記事を見ていないから分かりません」、「塩村議員ってまだ結婚していないんですか?」、「(やじった人は)早く名乗り出たほうがいい」、さらに、「(今回のセクハラ野次は)議員辞職に相当する」とまで言っていた。
しらばっくれて、嘘を吐いていたことが白日の下に晒されてしまった。もはや、「結婚」云々の発言そのものよりも、いけしゃあしゃあとした嘘と、往生際の悪さに対して国民は怒りを爆発させたのではないだろうか。
私の感覚だと、今回の野次騒動は問題化された時にすぐ、「下品な野次をいって申し訳なかった」と謝れば、これほど深刻な事態には陥らなかったのではないかと考えている。
また、鈴木議員のすぐ後ろに座っていた自民党都議幹事長、吉原修(町田市選出)が野次自体を聴こえなかったとするなど、終始うやむやに幕引きしようとしたことがさらに騒動を大きくした。
セクハラ野次は鈴木議員のほかに数人が発したことが分かっているが、吉原幹事長はそれを特定することなく頬かむりしてしまった。この態度に国民が一段と怒りを増幅させることが理解できないようだ。そうでないとすると幹事長自身が野次の主なのかもしれない

さて、スケープゴートにされた感のある、鈴木議員には多少の哀れさを感じなくもないが、彼の謝罪会見を観ると、彼はやはり糾弾され、議員辞職すべき人物であると確信した。彼が女性蔑視主義者だとか、人権侵害者だとかいう理由ではない。そんな、理念上の問題以前に、人として致命的な欠陥である質の悪い嘘つきで、往生際が悪く、みっともないからだ。
彼の謝罪会見での発言を見てみよう。
「少子化、晩婚化の中で早く結婚してほしいと思う中でしてしまった」
「色々なことが取り上げられていた中で・・・・・」
「志の中で、いま議員活動させていただいている中で・・・・・」
「オリンピック、パラリンピックを控えている中で、本当にですね私も含めて、複数そういったヤジが出たという話がある中で、・・・・・」
「お集まりいただいている中で、他の発言に何があったのかというのは、いろいろと出ておりますけれど、私自身特定していない中で、・・・・・」
「声紋鑑とかそういった技術的な話の中でどうのこうのとは・・・・」
「改めて見させていただいた中で、・・・・・・・」
「塩村議員は本当に素晴らしい方だなと思っておりました。その中で、あのような発言をしてしまったのは・・・・」
「都議会議員として仕事をさせていただいている中で、本当にこれからも「私がやらなくては、誰がやるんだ」という気持ちの中で、これからも頑張っていきたい」
「幹事長から「報道の皆さんから、お話があったのでどうでしたの?」という話の中で、私が先日取材を受けたようなお話を話しました。」
「今回このような形でお騒がせしてしまった中で、きちっと正常化していかなければいけないと思います」
これだけしつこく引用すれば、もうお分かりになった方もいるだろう。そう、やたらと意味のない「・・・中で・・・」を連発しているのだ。
2012年のコラム「どうしてそんなに中に入りたがるの?(無責任の時代)」に書いた通り、「・・・中で・・・」と語っている時は、ほとんどが責任逃れの嘘を言っている時なのである。鈴木都議の場合、発言の内容を聴くまでもなく「・・・中で・・・」の数を数えただけで、自分自身が無責任でお調子者の大嘘吐きであることを告白しているようなものだ。
彼の座右の銘は「至誠にして動かざるものなし」だそうだが、これも嘘であることは明白だ。

さて、都議騒動はもっと差別的な発言をしていた者が不明のままである。本格的に声紋鑑定をするという事態になるまでは名乗りをあげないだろう。だが、日頃の会話の中にどれくらい「・・・中で・・・」を使うかを注視していれば、だいたいの見当がつくのではないだろうか。
未だに名乗り出てこない議員さん。子供の時に親から口を酸っぱく躾けられたのではないですか?「悪いことをしたらすぐに謝りなさい」。「嘘をついてはいけません」。

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