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仙石クリニック

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痴呆症から 認知症へ

2004年12月、“痴呆症”から“ 認知症”と呼び名が変わりました。
認知症とは正常に発達した知的機能が後天的な脳の障害によって低下した状態です。日本では 65 歳以上の男性の 5.8%、女性の 6.7% に認知症があるといわれています。

【認知症の症状】
■記憶障害:新しい情報を学習したり以前に学習した情報を想起する力の障害
・同じことを何度も聞くようになった。
・食事内容を覚えていない。

■失語:言語の障害
・“あれ”、“それ”を使った言い回しが多くなる

■失行:運動機能は損なわれていないが動作を遂行する能力の障害
・模写が出来なくなる。
・洋服をきられなくなる。

■失認:感覚機能が正常にもかかわらず物体を認知、同定することが出来ない
・道によく迷うようになる。
・自分自身で病気による日常生活の障害を認めない。

■実行機能の障害:計画を立てる、筋道をたてる、抽象化することが出来ない

上記症状が出現します。
記憶障害に加え 2〜5 の症状が 1 個以上出現したものを認知症とします。

【認知症の分類】
1・脳血管性認知症・・・脳梗塞、脳出血など
2・神経変性による認知症・・・アルツハイマー型認知症前頭側頭型認知症、ルイ小体型認知症など
3・その他の認知症・・・脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など

【認知症の診断】
知能評価スケール(質問形式)、神経心理学的検査、血液検査、頭蓋内画像検査(CT、MRIなど)を行います。

【認知症の治療】