本日、皆様の長年のご理解とご尽力のもと、かねてよりの悲願でありました神戸市立医療センター西市民病院の新病院整備事業において、無事入札が成立し、いよいよ実施設計、着工のフェーズを迎えることになりましたことをご報告いたします。
まずは、この日を迎えるまで温かいご支援を寄せてくださった地域住民の皆様、行政関係者、そして何より現場を支え続けてくれた全職員に、心より感謝申し上げます。
振り返れば、2020年から始まったCOVID-19パンデミックにおいて、当院は「地域密着型の急性期病院」として、高齢者や基礎疾患を抱える中等症患者の受け入れの最前線に立ち続けてまいりました。建物の老朽化や構造的な制約に直面しながらも、現場の知恵と強いチームワークで感染医療と急性期医療の両立に挑み抜いた日々は、当院の誇りであり原点です。
しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。パンデミックの経験を新病院の設計に組み込むプロセスのなかで、世界的な資材高騰や人件費の上昇という大きな荒波に直面し、2.5年におよぶ入札延期を余儀なくされました。開院を心待ちにされる地域の皆様や職員にはご心配をおかけいたしましたが、今回の事業者決定により、確実に未来への一歩を踏み出すことができました。
今回着工する新病院は、単なる「新しく綺麗な病院」ではありません。私たちがコロナ禍で得た「災害・感染症に強い動線」、「柔軟な病床運用」、「多職種による手厚いチーム医療」という実戦の教訓を活かした次世代の医療拠点です。
新病院の開院(2031年度内予定)までの移行期におきましても、現病院において「まず診る救急医療」と「質の高い急性期医療」を堅持してまいります。年明けの着工を予定しております。工事期間中、地域の皆様にはご不便をおかけすることもあるかと存じますが、安全を最優先に進めてまいります。
長田・兵庫・須磨エリアをはじめとする旧市街地西部地域の医療の要として、住民の皆様のいのちと暮らしを守り続けるため、職員一同、決意を新たに前進してまいります。
今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。