池袋久野クリニック のブログ

公式情報
オンライン診療(再診)対応
マイナンバーカード保険証対応
専門医在籍
ブログ公開中

糖尿病が心配な方へ

糖尿病とは

日本で糖尿病の治療をうけている方はおよそ550万人、糖尿病が強く疑われる人は1,100万人程度、また予備群と呼ばれる人も、1,000万人程度いるとされており、糖尿病はわが国の国民病となっています。

ホルモンの一種であるインスリンの作用不足によって高血糖状態が持続する代謝疾患(症候群)が糖尿病です。インスリンは血糖値を下げるホルモンで、1921年にトロント大学の2人の学者により発見されました。このインスリンは、膵臓のβ細胞で作られていて、常に少量が血液中に分泌されています(基礎分泌)。そして食事をとると、血糖値の上昇にともない分泌量が増加します(追加分泌)。このインスリンが肝臓や筋肉に作用して血糖値を低下させる仕組みになっています。この仕組みに異常が生じると糖尿病が発症します。

1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病には、1型糖尿病とよばれる膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンの絶対量が不足して血糖値が高くなるタイプと、2型糖尿病とよばれる遺伝的な因子に不適切な生活習慣(高脂肪食、過度の飲酒、運動不足、ストレスなど)が加わって、インスリンの相対的不足や肝臓や筋肉でのインスリンの作用不足により高血糖を来すタイプがあります。

1型糖尿病では絶対的に不足したインスリンを補う必要があり、インスリンの注射が行われます。
2型糖尿病では、運動不足や食生活などの生活習慣の見直しをまず行い、次に必要に応じて薬物療法などが行われます。

適切な治療をせず放置した場合には、高血糖の状態が長く続くことにより、血管が傷つけられ、さまざまな合併症があらわれます。 しかし、糖尿病の初期にはほとんど自覚症状がなく、重症化して気づいたときには、すでに合併症が進行している事も少なくありません。

糖尿病の検査

糖尿病の診断は、血液検査により行われます。尿検査での尿糖は必ずしも陽性になるとは限りません。また仮に尿糖が陽性であっても、それだけでは糖尿病の診断は確定しません。正確には、血液検査で空腹時血糖値が126mg/dL以上、または随時血糖が200mg/dL以上,または経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)の2時間値が200mg/dL以上のいずれかで、HbA1cの国際標準値(NGSP)が6.5%以上の人は糖尿病と診断されます。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は食事療法運動療法薬物療法の3つが基本となります。そして治療の最終目標は、糖尿病がない人とかわらない寿命とQOL(生活の質)を得ることです。

お薬による治療(薬物療法)について

糖尿病の治療薬は近年著しく進歩しており、わが国で現在使用可能な薬剤として以下の10系統の薬剤があります。それぞれの病態に合わせた最適な薬物療法を選択・組み合わせて処方しております。

  • α-グルコシダーゼ阻害薬;食事からの糖の吸収を遅らせて食後血糖を改善する

  • ビグアナイド薬(メトホルミン);肝臓からの糖放出を抑制・インスリン感受性を高める

  • イメグリミン;血糖依存性のインスリン分泌刺激薬

  • SGLT2阻害薬;腎臓の遠位尿細管でブドウ糖再吸収を阻害し糖排泄を増加させる(DKAのリスクあり)

  • DPP4阻害薬;血糖依存性のインスリン分泌刺激薬

  • グリニド薬;速攻型のインスリン分泌刺激薬

  • GLP-1受容体作動薬;血糖依存性のインスリン分泌刺激薬

  • GIP/GLP-1 受容体作動薬;血糖依存性のインスリン分泌刺激薬

  • チアゾリジン;インスリン抵抗性改善薬

  • スルホニル尿素(SU)薬;血糖非依存性インスリン分泌刺激薬(低血糖のリスクが高い)

なお、お薬による治療を行う場合であっても、基本的な食事療法や適度な運動習慣は必要です。当院では管理栄養士による外来栄養食事指導も行なっております。

🔸その他の薬剤に関する最近のトピックス

最近の研究では、高血圧に対して広く処方されている降圧薬が、2型糖尿病患者の腎障害リスクを高める可能性を示唆するデータが報告されている。Agur氏らの研究によれば、ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル拮抗薬(DCCB)が処方されている患者では、腎障害の発生リスクが、同薬が処方されていない患者に比べ33%高いという(6月3~6日に英国グラスゴーで開催された63回欧州腎臓学会学術集会(63rd ERA Congress)で発表)。これらの薬剤は血管を弛緩させることで血圧を低下させるように作用し、糖尿病性腎臓病(DKD)患者に対する追加の降圧治療薬として広く処方されているが、DCCBが処方されている患者では、腎臓保護作用のあるほかの薬剤を服用していても腎障害リスクが高まることが示唆されたと述べている。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症としては

  • 糖尿病性網膜症(糖尿病による目の病気で、失明する恐れがあります)

  • 糖尿病性腎症(慢性腎臓病となり人工透析が必要になる事もあります)

  • 糖尿病性神経障害(しびれ、感覚の麻痺、痛み、胃腸障害、立ちくらみなど)

  • 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など生命を脅かす危険性が高い病気です)

  • 脳梗塞(ラクナ梗塞とよばれる小さな梗塞が多発する場合があります)

  • 閉塞性動脈硬化症(糖尿病性足壊疽などで足の切断になる恐れもあります)

などがあります。

糖尿病に合併した慢性腎臓病で人工透析に導入される方は年間約12,700人(2024年)、糖尿病のために足の切断を余儀なくされる方が年間1万人程度おられます。また糖尿病性網膜症で失明される方は、後天性の失明の原因の第2位となっています。そして糖尿病の方の平均余命は、男性74.4歳、女性77.3歳で、日本人の平均余命より約10年短くなることがわかっています。糖尿病はできるだけ早期に発見し、速やかに適切な治療を開始する事が大切です。

池袋久野クリニックの近隣の医療機関

他の条件で医療機関を探す

最近閲覧した病院

医療機関の方へ

当サイトではお電話での対応を行っておりません。掲載についてのご連絡等は以下のページをご参照ください。
《掲載情報についてのご注意》

掲載の医療機関情報は、ミーカンパニー株式会社および株式会社イーエックス・パートナーズが独自に収集、調査を行ったものを基に構築しております。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、掲載内容を完全に保証するものではありません。掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に利用者の方々にて必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。当サービスによって生じた損害について、ミーカンパニー株式会社及び株式会社イーエックス・パートナーズではその賠償の責任を一切負わないものとします。
※お電話での対応は行っておりません

必ずご確認下さい
病気や症状に関するご相談や各医療機関への個別のお問い合わせなどは受け付けておりませんので、あらかじめご了承ください。