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渡辺医院

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いびきと睡眠時無呼吸症候群

いびきは疲れているときやお酒を飲んだとき、筋肉が緩んで一時的に発生することもあります。
ただ、慢性的ないびきは健康に害を及ぼしかねません。
いびきをかいている人は、血液中の酸素量が少なくなります。また、一生懸命呼吸をしているため、日中のように交感神経が活発になり眠りの質が低下してしまいます。そのため睡眠不足による不快感や疲れに悩まされるだけで なく、心臓に負担がかかるので高血圧や不整脈などのリスクも高まってしまいます。
さらに注意すべきは睡眠時無呼吸症候群です。全国に約200万人の患者がいるとされています。

〈いびきの原因〉
いびきは、喉に十分なすきまがなく、気道が圧迫されるために起こります。 眠ると口呼吸のため舌が喉に向けて垂れ下がってしまい、さらにあおむけで寝ると重力の影響を受け、気道が狭くなりがちです。そこに無理やり空気を 通そうとすることで「グーグー」と音が出てしまいます。
男性は中高年の太っている人がいびきをかきやすく、一方、女性は女性ホルモンの影響で緩みにくく、いびきをかく人が少ないとされています。

〈いびきの改善方法〉
●口の上下にばんそうこを張る方法
 強制的にばんそうこうで口を閉じ、鼻呼吸の癖を付けることでいびきを防 ぐ方法。(だだし、鼻が詰まっている人は呼吸が苦しくなるので注意)
●横向きで寝る
 あおむけに比べて重力の影響を受けず気道が狭くなりにくいです。うつぶせは内臓を圧迫してしまうことがありますが、横向きだとその心配が少なく なります。
●枕を変えてみる
 枕が高すぎたり低すぎたりすると、呼吸が苦しくなっていびきをかきやす くなるため。

〈睡眠時無呼吸症候群とは〉
睡眠中に10秒以上呼吸していない状態が1時間に5回以上継続的に続く病気です。
呼吸ができない状態が熟睡を妨げ、ひどい場合は昼間に突然意識を失うように眠ってしまうことがあります。
日中の仕事や車の運転など日常生活に支障をきたしてしまいます。

治療法としては顎を前方に突き出せるマウスピースや、マスクから空気を送り込み喉を広げる装置を使用したものがあります。