医療情報
■ペットボトル症候群
「飲料とりすぎ 糖尿病に注意」
運動後や暑い時にスポーツ飲料など糖質を含む飲料水をがぶ飲みする習慣があり、「のどが異常に渇き多量の水分を欲する」「急激に体重が減少した」などの症状が出た場合、「ソフトドリンクケトーシス(ペットボトル症候群)」の疑いがある。急性の糖尿病で、重症になると意識障害を起こすことがある。
仕組みは完全に解明されていないが、ソフトドリンクをたくさん飲み続けて血糖値が高まると強い渇きを覚え多尿にもなり、さらに飲み続けるため高血糖が進むという悪循環が生じる。糖分の代謝を促すインスリンの効果や分泌が低下し、ケトン体と呼ぶ物質が血液中に増え過ぎると意識がもうろうとしてくる。
「若くて肥満体形の男性に多いと言われているが中高年にも起きる場合がある」(東京女子医科大学糖尿病センターの岩本安彦センター長)。治療は「脱水の改善とインスリン注射による高血糖の改善が不可欠」だが、効果が出れば「インスリン治療の継続が必要な場合は少なく、食事や運動で制御も可能」という。
清涼飲料の多用は避け、水やお茶にするなどの注意が必要だ。
ソフトドリンクによる高血糖を防ぐための注意点
* のどが渇いた時は水かお茶を* 資料飲料のがぶ飲み(ペットボトル数本など)はしない* 冷たい飲料は甘みを感じにくいので量は少なめに
引用元:2009年1月11日 日経新聞SUNDAY NIKKEI「1分間人間ドック」より
■急性膵炎
「暴飲暴食が主因」
みぞおちから背中にかけて未経験の激しい痛みが起きたら、急性膵炎(きゅうせいすいえん)の疑いがある。
重症化した場合の死亡率は高い。早期発見と機敏な治療が必要だ。
膵臓は胃の裏側にある重さ百グラム程度の小さな臓器。食物を分解して吸収しやすく消化酵素や、血糖を調整するインスリンを作る重要な役割を担う。
消化酵素が膵臓自身を溶かし始め、突然、急激な痛みを起こすのが急性膵炎だ。主な原因はアルコールの過剰摂取や食生活に起因する胆石だが、原因が特定できない特発性も二割を越える。
推定患者数は年三万人を超え、増加を続けているという。「高カロリー、多量の脂肪摂取など食生活の変化が原因」と慶応義塾大学医学部の石井裕正・名誉教授は指摘する。
治療は絶食で膵臓を安静に保ち、消化酵素の働きを弱める薬を注射する。「重症でなければ一、二週間程度で回復する」(石井名誉教授)が、重症かすると死亡率は二割りを越えるとされる。同名誉教授は「日ごろから食生活に注意し、暴飲暴食をしないことが予防の第一歩」と注意を促す。
急性膵炎の特徴
* 症状 激しい腹痛、吐き気嘔吐(おうと)、発熱* 原因 アルコール接種(4割)胆石(2割) 突発性(2割) その他(2割)* 性差男性の患者数は女性の約2倍
引用元:2009年1月25日 日経新聞SUNDAY NIKKEI「1分間人間ドック」より
■メタボリックシンドローム
今年度の医療制度改革において、生活習慣病の予防が医療費是正化対策の重要な柱の一つとして位置づけられています。
メタボリックシンドローム・生活習慣病対策への取り組みも真剣になってきました。
病気になる前に、きちんとした食生活や運動などで健康増進しまししょう。
メタボリックシンドロームの基準
動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高める複合型リスク症候群を「メタボリックシンドローム」という概念のもとに統一しようとする世界的な流れの中、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準をまとめました。
本診断基準では、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、
ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」
?@血清脂質異常
(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
?A血圧高値
(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
?B高血糖
(空腹時血糖値110mg/dL)
3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。
「飲料とりすぎ 糖尿病に注意」
運動後や暑い時にスポーツ飲料など糖質を含む飲料水をがぶ飲みする習慣があり、「のどが異常に渇き多量の水分を欲する」「急激に体重が減少した」などの症状が出た場合、「ソフトドリンクケトーシス(ペットボトル症候群)」の疑いがある。急性の糖尿病で、重症になると意識障害を起こすことがある。
仕組みは完全に解明されていないが、ソフトドリンクをたくさん飲み続けて血糖値が高まると強い渇きを覚え多尿にもなり、さらに飲み続けるため高血糖が進むという悪循環が生じる。糖分の代謝を促すインスリンの効果や分泌が低下し、ケトン体と呼ぶ物質が血液中に増え過ぎると意識がもうろうとしてくる。
「若くて肥満体形の男性に多いと言われているが中高年にも起きる場合がある」(東京女子医科大学糖尿病センターの岩本安彦センター長)。治療は「脱水の改善とインスリン注射による高血糖の改善が不可欠」だが、効果が出れば「インスリン治療の継続が必要な場合は少なく、食事や運動で制御も可能」という。
清涼飲料の多用は避け、水やお茶にするなどの注意が必要だ。
ソフトドリンクによる高血糖を防ぐための注意点
* のどが渇いた時は水かお茶を* 資料飲料のがぶ飲み(ペットボトル数本など)はしない* 冷たい飲料は甘みを感じにくいので量は少なめに
引用元:2009年1月11日 日経新聞SUNDAY NIKKEI「1分間人間ドック」より
■急性膵炎
「暴飲暴食が主因」
みぞおちから背中にかけて未経験の激しい痛みが起きたら、急性膵炎(きゅうせいすいえん)の疑いがある。
重症化した場合の死亡率は高い。早期発見と機敏な治療が必要だ。
膵臓は胃の裏側にある重さ百グラム程度の小さな臓器。食物を分解して吸収しやすく消化酵素や、血糖を調整するインスリンを作る重要な役割を担う。
消化酵素が膵臓自身を溶かし始め、突然、急激な痛みを起こすのが急性膵炎だ。主な原因はアルコールの過剰摂取や食生活に起因する胆石だが、原因が特定できない特発性も二割を越える。
推定患者数は年三万人を超え、増加を続けているという。「高カロリー、多量の脂肪摂取など食生活の変化が原因」と慶応義塾大学医学部の石井裕正・名誉教授は指摘する。
治療は絶食で膵臓を安静に保ち、消化酵素の働きを弱める薬を注射する。「重症でなければ一、二週間程度で回復する」(石井名誉教授)が、重症かすると死亡率は二割りを越えるとされる。同名誉教授は「日ごろから食生活に注意し、暴飲暴食をしないことが予防の第一歩」と注意を促す。
急性膵炎の特徴
* 症状 激しい腹痛、吐き気嘔吐(おうと)、発熱* 原因 アルコール接種(4割)胆石(2割) 突発性(2割) その他(2割)* 性差男性の患者数は女性の約2倍
引用元:2009年1月25日 日経新聞SUNDAY NIKKEI「1分間人間ドック」より
■メタボリックシンドローム
今年度の医療制度改革において、生活習慣病の予防が医療費是正化対策の重要な柱の一つとして位置づけられています。
メタボリックシンドローム・生活習慣病対策への取り組みも真剣になってきました。
病気になる前に、きちんとした食生活や運動などで健康増進しまししょう。
メタボリックシンドロームの基準
動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高める複合型リスク症候群を「メタボリックシンドローム」という概念のもとに統一しようとする世界的な流れの中、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準をまとめました。
本診断基準では、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、
ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」
?@血清脂質異常
(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
?A血圧高値
(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
?B高血糖
(空腹時血糖値110mg/dL)
3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。