花粉症について
今年は、花粉の飛散量が大幅に増える見通しです。日常生活で気をつけるのはもちろん、早めの受診で重症になるのを防ぐことが大切です。
花粉から身を守るには |
1.マスク
・普通のマスクで鼻の粘膜に付く花粉量が3分の1弱に低下
・花粉症用マスクで6分の1に低下
・顔との隙間ができるだけ少なく息が吸い易いものを選択。不織布製の立体的な形がおすすめ。安い製品を使い捨てが好ましい
・中に湿ったガーゼを挟むと、より効果的
2.めがね
・花粉症用が効果的。上と横にカバーが付いているスポーツ用も可。普通のめがねでも効果あり
3.服装
・綿のコートなど、すべすべした素材で丈が長い上着を選ぶなど花粉が付きにくい服を着る
・ウールや起毛素材は花粉が付きやすいので避ける
・つばの広い帽子をかぶり、髪を束ねる。スカーフを巻くと首筋の肌あれを抑えられる
宅内に侵入する花粉対策 |
1.掃除機と空気清浄機の併用
・花粉は床や家具の上に落ちているため濡れ雑巾で拭くのが理想。掃除機使用の場合は花粉が舞うので、空気清浄機を顔と同じ高さに置いて併用
・部屋の加湿で花粉の舞い上がりを抑える
2.換気や洗濯のタイミング
・窓開けは出来れば朝から雨が降っている日に10センチ程度開ける
・網戸やレースのカーテンは閉める
・洗濯物や布団は花粉が比較的少ない午前10時までに外干し、その後は室内干しがおすすめ
症状が出てしまった場合の対処法
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1.鼻洗いで鼻づまりを抑える
・生理食塩水(1度沸騰させた500mlのぬるま湯に4.5gの塩を溶かす)を使用
・前かがみで横を向き、上の鼻の穴に生理食塩水を「あー」と声を出しながら注ぎ込む
2.目のかゆみを抑える
・まず冷たい水で顔と目、手を洗う(目を冷やすとかゆみを抑える効果あり)
・次に抗ヒスタミン系の点眼薬を目にさす(回数は1日4回程度)
・コンタクトレンズの人はめがねに替える
治療について |
花粉の飛散から症状が出るまでには時間差があり、対策が遅れるほど治療が困難になります。市販の点眼薬や点鼻薬などのセルフケアを行っている方も、2週間以上使用しても改善されない場合は、早めに医師の治療を受けるようにしましょう。