現在診療中
ネット予約可
マイナ対応

医療法人社団埼玉光明会
東大沢整形外科内科リハビリテーションクリニック

0
ブログ

肩の疾患 外傷性肩関節脱臼

外傷性肩関節脱臼 (がいしょうせいかたかんせつだっきゅう)

【症 状】
・脱臼した瞬間に強い痛みが生じ、音がすることもあります。
・肩の形状に左右差(肩側方の陥凹)が生じることもあります。
・痛みにより手を挙げられなくなります。
・上肢は下垂位がとれず、わずかに側挙した状態です。
・再発性(反復性)の脱臼の場合には、運動時痛の他に脱臼感や不安定感もあります。

【部 位】 前方向への脱臼が大多数を占めます。

【な ぜ痛くなるの?】 肩関節前方組織の損傷や上 腕骨頭の後外側の骨折も生じることもあります。また、高齢の方には腱板損傷も多く合併し、固定除去後に肩の挙上困難を認めます。受傷原因として、転倒し直 接肩を地面にぶつけた場合や、腕を伸ばして手を着いた際に生じる場合があります。また、スポーツではタックルなどで腕を後ろに持っていかれた場合(肩の外 転・伸展・外旋位)に発生します。 

治療法の第一選択は保存療法です。
整復動作の後、肩を約3週間固定します。固定肢位は三角巾(バストバンド)による内旋位固定が一般的でしたが、近年、外旋位固定によって再脱臼率が低下す るとした報告があります。反復性(再発性)脱臼への移行は若年者に高い頻度で生じます。
20歳未満では95%、20~25歳では75%、25~40歳では50%、50歳以上では15%が反復性へ移行すると報告されています。

【東大沢整形外科での治療および治療方針】
まず整復を行い、その位置が保持できるように固定します。
急性期はできるだけ安静にしていただき、痛みに対しては痛みを減少させる作用のある薬を処方します。リハビリテーションとして物理療法や運動療法を行いま す。関節可動域を改善し、肩腱板(インナーマッスル)訓練、肩内旋筋群を強化していきます。                                      ※反復性に脱臼してしまう場合、患者様と 相談の上、当院提携病院をご紹介致します。