ずっと心に残っている話があります。
20年ほど前、研修医だった頃に何気なく見ていた番組がアポロ13号の特集でした。 (アポロ13号についてご存知ない方はネットで調べてみてください。)
宇宙空間で絶体絶命の数々のトラブル。
生きて乗組員を地球に帰還させるため、NASA職員は一丸となり、まさしく全力を尽くし解決法を探ります。
功を奏し、幾多の危機を乗り越え、地球帰還直前、最後の交信で乗組員がNASA職員に伝えた言葉。
「ありがとう。いい医者に診てもらった気分だ。」
その言葉を聞いた時、なんとも言えない感情が心に宿ったことがつい最近のようです。
その感情は中年期佳境になった今でも燻り続けています。
医師として私ができることは決して多くはありません。
でも、何が問題か、何がベストか、ベストでなくてもよりベターな選択肢はあるか、
何か思い違いをしていないか…考え続けることは医師としての義務だと思うのです。
ご縁のできた皆さんと共に考え、歩んでいきたい。研修医の頃からの思いです。
「ありがとう。いい医者に診てもらった気分だ。」
ご縁があった皆さん、お一人でもそのように思って頂けたなら、医師として望外の喜びです。