私は大学を卒業した頃から、開業医として地域医療に貢献したいと考えておりましたが、大学院を卒業後に派遣されたそれぞれの病院での診療に打ち込んでいるうちに、専門医レベルで診療できる領域が広がりました。
大学院で糖尿病に関する研究をして医学博士の学位をいただいた後、兵庫県立成人病センター(現兵庫県立がんセンター)で糖尿病を中心とした生活習慣病の診療にたずさわり、同病院ががん診療に特化していくなかで、消化器がんを中心とした化学療法(抗がん剤治療)を専門的に行うようになりました。抗がん剤に関しては、国立がんセンター中央病院での研修も大変勉強になりました。
抗がん剤治療では、病状に応じて抗がん剤を適切に処方するだけでなく、急激に変化する患者さんの全身の状態を把握して適切に体調の管理をすることが重要です。消化器がんの患者さんは高齢の方も多く、糖尿病や高血圧・高脂血症を合併されている方も多く生活習慣病関連の治療も並行して行う必要があります。抗がん剤治療では症状を抑えるためにステロイド薬の使用が推奨される場合もあり、、それに伴ってインスリン治療を行うことも数多くありました。多くの腫瘍内科の先生方は糖尿病内科の先生と合同で診療されることも多いですが、私の場合は合併症についても総合的に診療することで患者さんの診療にも、自身の研鑽にも役立てることができました。
新日鐵広畑病院(現製鉄記念広畑病院)では、抗がん剤治療の責任者をしておりましたので、たくさんの患者さんを担当させていただいきました。同病院では通常の胃カメラ、大腸カメラ・大腸内視鏡検査だけでなく、ERCP(内視鏡下逆行性胆管膵管造影検査)・小腸内視鏡検査も専門領域に加わりましたので、各種の特殊な内視鏡技術を用いて抗がん剤治療中の患者さんの閉塞性黄疸や消化管閉塞などの合併症に対してドレナージチューブやメタリックステントの留置などもすべて自分で管理でき、診療に役立てることができました。
また、早期食道がん・早期胃がん・早期大腸がんに対してESD(内視鏡下粘膜下層剥離術)を本格的に導入し、早期がんから末期がんまでの診療で内科領域のすべてに対応できる体制にすることができました。
箕面市立病院総合診療科を経て、ここ数年は大学病院などでの内視鏡領域の指導医としての職務が中心でしたが、うえやま内科クリニックではこれまでの経験を活かして、地域の方々の健康に寄与できるよう努めてまいります。
体調不良や気になる症状など、気軽にご相談いただきたいと思っています。