2026年4月1日に、山本 隆文前院長の後任として、病院長に就任しました田中 敏郎(としお)と申します。地域住民の皆さま、医療関係の皆さまには、これまで、大阪複十字病院をご支援いただき感謝申し上げますとともに、今後更なるご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
私は、1983年に大阪大学を卒業し、免疫内科(当時第3内科)へ入局しました。学生時代に、当時、現象のみでその仕組みが不明であった難解な免疫機構にむしろ興味を覚え、今後、その現象が分子レベルで解明されるとともに、感染症の制御や難病の免疫疾患に対する免疫分子を応用した治療薬の開発が展開するのではないかと期待し、専門分野として臨床免疫を選択しました。大学院課程修了後、アメリカ国立衛生研究所にて免疫の研究に従事し、1991年帰国以後2017年まで大阪大学医学部付属病院免疫アレルギー内科、大阪大学大学院医学系研究科抗体医薬臨床応用学講座にて勤務させていただきました。その後、大阪はびきの医療センター、公立学校共済組合近畿中央病院にて、アレルギー疾患や膠原病の診療と、病院の運営、経営にも勉強させていただきました。
大阪府結核予防会 大阪複十字病院は、1954年の結核療養所の開設に始まり、時代のニーズに応えるべく1976年の大阪病院の開院、更に2021年の移転開院、大阪複十字病院への改称と受け継がれてきています。多くの敬愛する先輩が守ってきたこの伝統を引き継ぐことは身が引き締まる思いです。“複十字(The Red Double-Barred Cross)” は、平和と希望を意味する言葉で、1902年にベルリンで開催された第1回国際結核会議にて結核予防運動のシンボルとして提唱され、現在世界中で使用されています。文字通り、当院は結核、呼吸器疾患、関節リウマチなどの免疫疾患の診療を専門としております。また、住民の皆さまが肺炎や骨折など入院治療を要した場合、当院は治療やケアを誠心誠意行い、皆さまにとって住み慣れた場所にて安心できる病院となることも重要な使命と考えております。
「患者さまと共にチーム医療を行い、健康を守ることで社会に奉仕します」という当院の基本理念のもと、思いやりのある安全、安心な医療を提供し、皆さまから更なる信頼をいただけるよう職員一丸となり努力してゆく所存ですので、ご協力、ご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。