1年間夫婦生活を営んでいても、妊娠しない場合が不妊といわれています。不妊の夫婦はどのくらいの割合でいるのでしょうか?最近の調査によると、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦は18.2%で、夫婦全体の約5.5組に1組の割合になります。実に多くの方が悩まれていて、特別な病気でなく、どこにでもある疾患であることが分かると思います。最近の統計で出生率は80万人を切り、77万人と減少しました。体外受精や顕微授精などの高度不妊治療で生まれる赤ちゃんは6万人ぐらいで、およそ13人に一人の割合になっています。
これまで不妊の原因と言えば、“女性にあるもの”というイメージが強かったですが、実はその半分は男性にあるということが、ここへ来て少しずつですが認知されつつあります。精子の数などが自然妊娠するための基準値に満たず、不妊リスクを抱える日本人男性は4人に1人。精液の中に精子がいない「無精子症」と診断される男性も100人に1人から100人に2人に増加しつつあります。
これは日本における調査結果であるが、WHOが実施した不妊症の実態調査では、症例の20%が男性不妊、男女両方の不妊が27%と報告されており、男性が不妊症に関与する割合は、約5割にのぼる結果となっています。
不妊治療は簡単な治療というわけではありません。検査・治療を続けているのに良い結果に結びつかないことがあります。不妊症の検査、治療と聞くと保険がきかず高額だと思われるかもしれませんが、令和4年から人工授精、体外受精が保険適応になりました。当クリニックではタイミング治療(一般不妊治療)から体外受精(高度不妊治療)まで行っており、ゆっくり治療を進めて行きたい方、早く妊娠を希望される方など患者様の希望に沿った治療ができるよう心がけております。
不妊診療において検査、治療の選択権はご夫婦にございます。検査、治療に際しては十分にご説明してから施行するようにしております。