成人スティル病

成人スティル病は、主に発熱、皮疹、関節症状といった症状を引き起こす全身性の炎症疾患のこと。発熱に伴い、皮疹や関節痛が見られ、解熱とともに皮疹や関節痛が引いていくのが特徴です。

原因はいまだに不明ですが、細菌やウイルスなどの感染症や、炎症を引き起こすサイトカイン(細胞から分泌される低分子のタンパク質で生理活性物質の総称)が関与しているという報告がされています。

厚生労働省による調査では、日本全国で約1,100人の患者がいると予想されています。発症年齢は20〜40代の比較的若年層に多く、ごく稀に高齢者にも発症患者が存在します。男性よりも女性の患者にやや多く見られます。

全身症状としては、発熱が38〜39度台となり、夕方から早朝にかけてスパイク状に見られるのが特徴で、このような熱が1週間以上続きます。また、発熱とともに喉の強い痛みが多く見られるのも特徴です。その他にも、発熱とともに出現を繰り返すサーモンピンク疹といった皮疹をはじめ、単一の関節炎もしくは多発性の関節炎や、リンパ節腫脹なども認められています。

こちらの疾患は、一般的に生命予後の良い病気ですが、大半の患者さんは寛解(症状のない状態)と再燃(再び病状が悪化すること)を繰り返します。非常に稀な疾患のため薬の開発臨床試験が行われにくく、治療は経験的なものになるのは残念です。治療法としては、基本的に副腎皮質ステロイド(以下、ステロイド)を使用しますが、ステロイド抵抗性やステロイド減量中に再び症状が悪化することも少なくなく、その場合は他の免疫抑制剤が追加使用されます。

【参照】
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000612.html

https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/kogen/about/disease/kanja02_09.html

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