全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスとは、関節、神経系、腎臓、消化管、皮膚、粘膜、血管の壁など、さまざまな組織や臓器に問題が生じる、慢性かつ炎症性の結合組織疾患のこと。日本全国に約6〜10万人程度いると言われ、圧倒的に女性に多い病気です。

英語で「systemic lupus erythematosus」といい、略してSLEとも呼ばれています。「systemic=全身の」という意味を持ち、全身のあらゆる場所や臓器に、さまざまな症状を引き起こすということを指しています。また、「lupus(=ラテン語で狼の意) erythematosus」は、皮膚に出る発疹が狼に噛まれた痕のような赤い紅斑(こうはん)であることから名付けられました。

症状は人によって大きく異なりますが、基本症状として、全身倦怠感、易疲労感、発熱などが挙げられます。急な発熱を発症する、ないしは数ヵ月〜数年にわたって、症状が少しずつ現れてくるのが特徴です。この場合は、発熱・体調が優れないという感覚があり、もしくは後述する症状がない期間と軽微な期間で交互に訪れます。

その他の症状として、手や指が腫れる関節炎をはじめ、頬に現れる赤い発疹の蝶型紅斑(バタフライ・ラッシュ)といった皮膚症状、日光過敏症、口内炎、脱毛、さまざまな臓器障害などがあります。ただし、出てくる症状や障害は一人ひとり異なります。全く臓器障害のない人から、軽微な症状がある人、重大な障害になる人まで、多種多様のため医師のしっかりとした診断・治療が必要です。

この病気の研究が世界的に行われていますが、現在はまだ原因が判明していません。唯一わかるのは、体の免疫系を攻撃してしまう病気ということです。そのため、治療には一般的に副腎皮質ステロイドといった、自分自身の免疫を抑えるための薬を用います。病気の重症度によって、治療に使われる薬の量が異なります。

【参照】
http://www.nanbyou.or.jp/entry/53

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/08-%E9%AA%A8%E3%80%81%E9%96%A2%E7%AF%80%E3%80%81%E7%AD%8B%E8%82%89%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%B5%90%E5%90%88%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%96%BE%E6%82%A3/%E5%85%A8%E8%BA%AB%E6%80%A7%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%B9-%EF%BC%88sle%EF%BC%89

http://www.nanbyou.or.jp/entry/215