慢性血栓塞栓性肺高血圧症

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は、肺と心臓の病気のことで、生活習慣病の高血圧とは異なります。肺の血管の内側に血のかたまり(血栓)が詰まり、血液が流れにくくなって、肺動脈へかかる圧力が上昇する「肺高血圧症」と呼ばれる状態が続きます。肺と心臓の血液の流れが悪くなるので、突然に息苦しくなる、体がだるい、胸が痛むといった症状が現れます。

「難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究班」による調査では、慢性血栓塞栓性肺高血圧症の患者数は2,140名(2013年度)と多くはありません。女性の方が男性よりも2倍以上と多く、加齢とともに発症が増えていき、70代がピークになっています。

動くときの息苦しさが以前よりも強くなってきている場合には、血栓、塞栓の範囲がさらに広がっている状態が予測されますので、急いで治療を受ける必要があります。治療法としては、血栓を取り除く外科手術や、カテーテル(中が空洞の細く柔らかい管)で血管を広げる治療を行います。また最近では、これらの手術が難しい場合、肺動脈を広げる作用を持つ内服薬による薬物治療もあります。

慢性の安定期で、症状に大きな変化がないときには、さらなる血栓を予防して良い状態を継続させるために、抗凝固薬(ワルファリンなど)の服用を続ける必要があります。

【参照】
http://www.nanbyou.or.jp/entry/192

https://cteph.jp/ja/patient/about_cteph/about/index.php

http://www.keio-minicv.com/disease/disease8