肺胞低換気症候群

肺胞低換気症候群は、肺・胸郭・神経・筋肉系に明らかな異常が認められないにもかかわらず、血液中の酸素が低下し、二酸化炭素が多くなる疾患です。呼吸により、空気中の酸素を体内に取り入れて、体の中で産生された二酸化炭素を排出し、ガス交換が行われます。このガス交換に役立つ換気を「肺胞換気」と呼んでいます。


この病気には、フェノタイプAとフェノタイプBの2種類があります。フェノタイプAは、肺の構造が正常であるにもかかわらず、肺胞換気量が低下し、動脈血中の二酸化炭素分圧が高くなり、肺胞低換気になります。肺の構造は正常なので、肺活量などの肺機能検査では異常がないのが特徴です。


もう一方のフェノタイプBは、肺活量の低下や睡眠関連呼吸障害も合併しています。合併している疾患(例えば、通常の睡眠時無呼吸症候群)に比べて、動脈血中の二酸化炭素の分圧が異常に高く見られます。原因は不明ですが、呼吸を調節する機能に異常があると考えられます。


異常の少ない初期には自覚症状が乏しく、病状が進むと、体を動かした時に呼吸がしづらい、睡眠中に目覚めた時の息苦しさ、昼間の眠気などが出現します。さらに進むと右心不全による浮腫なども現れたり、夜間から早朝にかけて頭痛を訴えたりすることもあります。


この病気の治療法としては、呼吸を深くすることが大切になるので、鼻マスクあるいは鼻口マスクを使用して睡眠中に人工呼吸、もしくは持続陽圧呼吸などの非侵襲的換気療法をします。マスク人工呼吸が使用困難の方や病気が重症化した場合は、気管切開をして人工呼吸を行うこともありますが、通常はマスク人工呼吸を適切に使用することにより、日中は通常の日常生活を遅れる方も多いです。


【参照】
http://www.nanbyou.or.jp/entry/172

https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=40

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