口角炎

初診に適した診療科目

口角炎はどんな病気?

口角炎とは、口角つまり唇の両端が炎症を生じ、裂けたり、腫れたりすることである。食事をしたり、会話をした時、痛みがあります。
小児から高齢者まで幅広い年代に発症します。亀裂から細菌感染や真菌感染を起こすため、治療に時間がかかることもあり、再発しやすいのも特徴です。

主な症状

口角炎の主な症状は、その名の通り口角(くちびるの両端)が赤く腫れてしまい、ただれるというものです。
ただれやかさぶたのみではなく、深い亀裂が入ることもあります。またくちびるを閉じているときに、出血したり鈍い痛みを感じます。
くちびる自体も、カサカサや熱を持った感じがあり、口を開けると痛むので、大きく開けることに抵抗を感じます。

主な原因

口角炎は主にビタミンB2が不足していると起きやすいです。ビタミンA やビタミンB5、B6、B12の不足時も発症しやすいです。
胃の調子が良くない時や風邪、疲労などで免疫力が落ちている時にも起こります。
またブドウ球菌やカンジタなどの真菌が原因で起きる場合もあります。また貧血症や糖尿病などで全身の抵抗力が弱っている時も要注意です。

主な検査と診断

口角炎の診断自体は、口角の損傷を視診することで簡単に確定することができます。
口唇ヘルペスと間違われることもありますが、口唇ヘルペスであれば唇の周りに小さな水ぶくれができます。水ぶくれがあるかどうかで判断するとよいでしょう。
また、原因を特定するために組織の一部や浸出液を取って検査することもあります。

主な治療方法

口角炎の治療法は、感染によるものかどうかで治療法が異なります。
感染がなさそうな場合には保湿や痛みを押さえるためのクリームや軟膏を使います。ビタミン剤などが処方されることもあります。

細菌感染を生じている場合には抗菌薬、カンジダ感染を生じている場合には抗真菌薬が塗り薬や飲み薬として使用されます。