X脚 エックスキャク

初診に適した診療科目

X脚はどんな病気?

X脚とは、脚の大腿骨と脛骨の角度が過度に内反変形してしまう病態です。主に内股気味の女性に多くみられます。
症状としては関節面の変形があり、痛みを伴います。また膝にある半月板や、膝周囲の靭帯が損傷されてします。膝は常に荷重がかかる関節である為、病態は進行を辿ります。その為、膝周囲の筋肉を鍛えることが重要です。
また、割り座や正座は膝に負担をかけるので避けるのが望ましいです。

主な症状

X脚とは、両膝が内側に彎曲した状態で、大腿骨内果部を揃えても足関節内果部が接しないものを言います。
生理的変形と病的な変形に大別でき、初期症状は外見上の異常のみですが、変形が高度なものになると痛みや機能障害を呈するようになります。
いわゆる内股の状態で、右足の下から左足太腿を通る線と、左足の下から右足太腿を通る線がアルファベットのエックスに見えるため、そう呼ばれます。

主な原因

X脚になる原因として多いのが、座ったり、歩いたりする際の姿勢が悪い、間違ったトレーニングなどによる筋力、柔軟性のアンバランス、関節の緩み、骨を作るビタミンDの不足、遺伝です。
この中でも特に不自然な座り方や、歩き方を長期間続けることによって筋バランスに乱れが生じ、股関節や膝関節、足関節などの関節部分にゆがみが出ることが強く影響します。

主な検査と診断

X脚の診断のための検査方法には、主にレントゲンが使用されます。レントゲンで下半身全体の写真をとって膝の状態を確認するのです。
外から診察するだけでも大まかな診断はすることができますが、膝の骨の変形の度合いを確認するためにはレントゲンによる正確な情報が必要になります。また、総合的な診断を下すために歩行検査をして関節の動きを確認することもあります。

主な治療方法

X脚は、一般に股関節の後方をサポートする股関節外旋筋群が弱まっていることが多いため、バックキックなどのエクササイズを行い、臀部を鍛えて、股関節が内側に捻じれるのを改善します。
また、筋バランスを整えて膝蓋骨の安定化をはかるために、レッグエクステンションなどで内側広筋を鍛えます。
内転筋群が硬い傾向があるので、ストレッチによってほぐす治療法もあります。
通常は保存療法で改善を目指しますが、重症の場合には手術が行われることもあります。