スタージ・ウェーバー症候群

初診に適した診療科目

スタージ・ウェーバー症候群はどんな病気?

スタージ・ウェーバー症候群とは、顔の皮膚が血管のような形に、または血管そのものが腫瘍状に変質したものであり、あざ状に浮き上がって発見されることが多く、原因は遺伝子レベルの異常とされますが、不明な点も多い難病とされています。脳内に出来ることが多いために、神経を圧迫し身体の麻痺を引き起こす場合があり、また、視神経の近くにある場合には視力障害を生じさせます。

主な症状

スタージ・ウェーバー症候群によって生じてくる症状は、血管腫が顔面に出来ることや、目の脈絡膜という部位に血管腫が出来ることが挙げられています。目の脈絡膜に血管腫が出来た場合には、緑内障に病状が進行するケースも見受けられます。また、人によっては脳内に血管腫が生じてくることもあり、その場合は神経にも影響が及ぼされる可能性があります。

主な原因

スタージ・ウェーバー症候群の原因は、皮膚や脳の血管が侵される病気です。皮膚や脳、さらに、目の血管に対して異常が発現し、病状を引き起こします。皮膚の下の毛細血管が過剰形成される血管異常が表れます、また、脳を覆う組織の血管に血管腫により、この血管異常を要因として、体の半身に対して筋力の低下や痙攣を発病させることもあります。

主な検査と診断

スタージ・ウェーバー症候群には三つの型があり、ポートワイン母斑と脳血管腫が両方ある1型、ポートワイン母斑のみがある2型、脳の血管腫のみがある3型に分類されます。検査方法としては、患者の顔面や口中などの視診、頭部X線検査、CT検査などを行います。X線とCTで脳血管腫の有無を確認したうえで神経学的検査を行い、けいれんや筋力低下があるかを確かめます。

主な治療方法

スタージ・ウェーバー症候群の治療法としては、この病気では神経の変化としててんかん発作を起こすこともあるので抗てんかん薬を内服します、他にも眼の眼圧のコントロールのために定期的な眼科検査が必要です。血管腫に対しては、色素レーザー療法を行います。この治療は傷跡が残るのが少なくて済み効果も期待できます、しかし一度ではなく複数回レーザーを照射する必要があります。