血精液症 ケツセイエキショウ

初診に適した診療科目

血精液症はどんな病気?

血精液症とは精液に血が混じることをいいます。新鮮な血液が混じる場合はピンク色になり、古い血液の場合は茶褐色になります。
この病気の原因は精嚢腺や前立腺の奇形、炎症または結核などを含めた感染症などが考えられています。
特に体に何らかの症状を催すものではありませんし、自然に完治することが殆どですが、気になる方は泌尿器科を受診されることをおすすめします。

主な症状

血精液症の症状としては、精液に血が混じることで精液がピンク色や赤くなったり、赤い点々が精液に混じることが挙げられます。出血から時間がたっている場合、茶褐色になったり赤黒い血液の塊が混じる場合があります。
射精時に痛みを伴うことは少ないです。痛みがあるときは炎症の疑いがあります。また、長引くようですと前立腺癌の疑いも考えられるので注意が必要です。

主な原因

血精液症の原因は様々ですが、男性の生殖器(尿道、精巣、精巣上体、前立腺)の、炎症や外傷などが原因で起こります。
原因の多くは前立腺炎であると考えられています。前立腺の中の血管がもろくなり、射精時の衝撃などがきっかけで出血すると考えられます。

また、検査を行っても、尿や前立腺分泌液に異常がない場合も多く原因不明のこともあります。その場合には数週間で自然に治ることが多いです。

主な検査と診断

病院での検査は、触診、尿や精液を採取して顕微鏡観察、血液検査、超音波診断などを行います。
ただ
血精液症が現れるような病気にかかっているなど、原因がある程度判明している場合には検査を行わずに様子をみることも多く、必ずしもこれらの検査を行うわけではありません。

主な治療方法

ほとんどの血精液症は検査で特に問題が見られない場合は自然に治ります。
多くの場合、精嚢に貯まった古い血液が何度か排出されるので、完全に血精液がなくなるまでに1か月から2か月ぐらいかかります。
診察や検査で精巣、精巣上体、前立腺、精管、精嚢などの精子が運ばれる通り道などに炎症が認められた場合の治療法は抗炎症薬や抗生物質を服用することになります。