膀胱脱 ボウコウダツ

初診に適した診療科目

膀胱脱はどんな病気?

膀胱脱とは、女性の膀胱と膣壁の間の支持組織が弱って伸びることにより、膀胱が膣壁より飛び出てくる状態のことです。軽度の場合では、特に症状はありません。進行すると、残尿感、膀胱炎になりやすくなる、性交中の痛みや尿漏れがあります。軽度の場合は、骨盤底筋を鍛える体操をすることで治療することができます。また、膣にペッサリーを挿入することで治療可能です。

主な症状

膀胱脱とは、出産や高齢化によって膀胱周りの筋肉が弱り膀胱が下に垂れ下がってきてしまうことをいいます。症状的には、膀胱炎を繰りかえしたり、残尿感があったりすることが特徴的なものとしてあげられます。膀胱の回りの筋肉を強化することである程度までは防げますが一度なってしまった場合は、外科的手術をして膀胱の位置を戻す必要があります。

主な原因

膀胱脱の原因とは、膀胱等を支えている筋肉がゆるんでのびてしまい、膀胱を支える事が困難になり、膀胱が極端に下がり、膣の外に飛び出してしまいます。この筋肉が緩むのは、出産後や、老化によるものです。重いものを持つことで下腹部に慢性的な圧力をかけてしまうのも影響されます。高齢者は特にこの筋肉が緩むので膀胱が突出する可能性は高くなります。

主な検査と診断

膀胱脱の検査方法は、泌尿器科医による外陰部の観察で膀胱が膣壁から突出しているので容易に判断がつきます。より詳しく検査するには、膀胱に造影剤を入れてレントゲン撮影を行い、尿道に鎖を挿入して尿道と膀胱の位置関係を観察するチェーン膀胱造影、子宮脱、直腸脱の併発を確認するためにCTスキャン検査、尿の勢いや残尿を測定する尿流量検査・残尿検査などを行います。

主な治療方法

膀胱脱の治療法とは、まず膀胱を支える筋肉を再生させる為に筋肉を強化させるトレーニングを行います。筋肉は動かす事により発達し、強化しますから、毎日トレーニングを行えば3ヶ月程で効果は現れてきます。まず衰えた筋肉を自然に戻すには筋肉を動かす事が重要なのです。手術をする方法もありますが、体に負担もかかります。トレーニングによる完治は体に負担もかかる事はないです。