ED

初診に適した診療科目

EDはどんな病気?

ED(勃起不全)は、性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、維持できない状態が3カ月以上続くことをいいます。成人男性の5-20%と多くの方にみられますが年齢とともに増加し、50歳以上では約40%に何らかの症状があると言われています。しかし約95%の方は医師に相談せず悩んでいます。
少しでも不安を感じたり悩んでいる方は、まずは病院へ行ってみることをお勧めします。

主な症状

EDの症状としては性交するのに十分な勃起しないこと。また当初、性交できても持続できないこともEDに含められます。オルガズム障害、射精障害も広義のEDとして、診断の評価項目になっています。

主な原因

EDの原因として多いのは動脈に問題のある加齢、喫煙、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満などです。直腸がん、前立腺がんなどの骨盤内手術後、放射線治療後では動脈、神経の双方に問題が生じEDの原因となります。様々な神経疾患もEDの原因となります。頻度は多くないもののうつ病や男性更年期障害は内分泌を介してEDを引き起こします。若年者では心因性もみられ、ハネムーンEDと呼ばれ結婚後性交が一度もないケースもあります。
意外に多いのは薬剤性で、高血圧治療薬、抗うつ薬、睡眠薬、高脂血症治療薬、ホルモン剤、アレルギー治療薬など数多くの薬剤がEDの原因となることがわかっています。薬物治療中のEDは主治医に相談しましょう。

主な検査と診断

EDの検査方法は、国際的な基準によってなされています。これらの検査は国際勃起機能スコア5(International Index of Erectile Function)と呼ばれていて、この問診をやることによって、状況を診断するのです。だいたい5~6問の設問があり、このなかから選択式で答えを選んでいくことで検査するという方法です。

主な治療方法

EDは多くの場合原因疾患が推察されるので、まずその治療を行うことが原則です。肥満では自分自身で減量することが有効という報告があります。手軽にすぐできるので試すのも一法です。原因疾患の治療中でも効果が少ない、あるいは心因性の場合はバイアグラ、シアリスなどと呼ばれるPDE5阻害薬が使われます。これには特有の副作用があったり、偽造薬が社会問題になったりしています。医師と相談し正しく使用しましょう。
これら内服薬が無効の場合には、勃起補助器具、陰茎海綿体注射、陰茎プロステーシス埋め込み術がおこなわれています。