男性型脱毛症はどんな病気?

頭頂部の髪のボリューム低下や前頭部の生えぎわの後退は男性型脱毛症の可能性があります。男性ホルモンが主な原因と考えられ、思春期を過ぎた男性に症状が現れます。その他にも日常の食生活やストレスなどの関与も考えられています。この病気は進行性ですので、改善したい場合は医療機関への早期受診が良いです。治療法は問診検査後、外用薬・内服薬が処方され、個人差はありますが半年程で改善の兆候がみられる事が多いです。

主な症状

男性型脱毛症の症状は前頭部・頭頂部の毛髪が薄くなる事であり、若い人だと20代で発症する事もあります。遺伝によって脱毛症になる事が濃厚となっていて、父や母方の祖父が薄毛だと将来薄毛になる可能性が高くなっています。なお、抜け方は一気に抜けるのではなく数年にわたって徐々に抜けていく事が一般的で、治療せずにそのまま放っておくと薄毛が進行します。

主な原因

男性型脱毛症の原因は、遺伝的要素や男性ホルモンへの反応が脱毛を引き起こさない人よりも反応しやすいことによって発症するといわれています。近年、この遺伝的要素においては、脱毛症に悩んでいる人の男性ホルモン(アンドロゲン)受容体の遺伝子に、変異的な異常があることがわかってきました。そのため、薄毛のご家族がいる場合には、薄毛になる可能性が高いです。

主な検査と診断

男性型脱毛症は、主に前頭部と頭頂部の髪の毛に発症します。そのため、前頭部や頭頂部に限定して薄毛の方で、少しずつ進行するものは男性型脱毛症と診断できます。診断に悩ましい場合には、皮膚を虫眼鏡のようなものでみるダーモスコピーという検査を行います。ダーモスコピーで、頭皮の状態を観察することで、男性型脱毛症以外に円形脱毛症やその他頭皮に異常がないかを確認します。

主な治療方法

男性型脱毛症の治療法はいくつかありますが、現在そのなかでも効果的な治療は、フィナステリドやミノキシジルでの毛髪の再成長で、医学的にも十分効果が証明されています。しかし治療で髪を増やす為には継続させる必要があり、最低でも3ヶ月から半年は続けないと効果的とは言えません。ひとによっては2年前後まで掛かる人もいます。発毛は毛周期を整えることで生じるために、時間が掛かります。

男性型脱毛症の初診に適した診療科目