ぎっくり腰 ギックリゴシ

初診に適した診療科目

ぎっくり腰はどんな病気?

腰痛には、急に痛みが出る急性腰痛と長い間、痛みを感じる慢性腰痛の二種類があります。
ぎっくり腰は急性腰痛のことで、重いものを運ぼうとしたときや、腰をかがめたときなど、ふとしたときに激しい痛みが襲います。
老若男女問わず、若い人でも多いことが特徴でもあります。痛みの程度や症状の度合いは人それぞれですが、ひどい時には痛みでまったく動けなくなってしまうこともあります。

主な症状

普段あまり運動をしていない人やあまり慣れていない重さのものを急に腰を使って持ち上げたりするとぎっくり腰になります。症状としてはとにかく痛みがピーンと体を支配してしばらく動けなくなってしまいます。ひどい場合はそこから動けずそのまま救急車で運ばれることもあります。
多くは1~2週間で自然に回復していきますが、時間経過によって改善が見られない、または下半身に痛みやしびれと言った症状が出現した場合などは椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることがありますので要注意です。

主な原因

ぎっくり腰というのは、これにかかる人も非常に多く、ありふれたものだといえますが、その原因については必ずしも詳細が明らかになっているわけではありません。非常に多くの研究がされていますが、いまだに決定的なメカニズムを明らかになっていません。
考えられる理由としては、筋肉のねん挫だとか、肉離れだとか、そういったものを指摘する人が多いようです。

主な検査と診断

ぎっくり腰の原因を特定できる特別な検査はないため、まず身体所見で腰のどの辺が痛いかや神経障害を伴っているかを確認し、必要であればレントゲン撮影などで骨に異常がないかを調べます。神経症状を伴っているようであればMRIなどによる精密検査をすることもあります。
こうした検査を実施して骨折などほかの病気の可能性を除外した後、ぎっくり腰かどうか最終的に診断します。

主な治療方法

ぎっくり腰の治療法としては、特に痛みが強い場合には硬膜外ブロックのような神経ブロックなどを実施することもありますが、痛みに応じた無理のない程度の活動をしていれば、自然によくなることが多いとされています。
今まではなるべく動かずに安静にするのがいいと考えられてきましたが、最近の研究ではできる限り普段通りの生活を心掛けることが重要だとされています。過度の安静は不要です。