外陰がん ガイインガン

初診に適した診療科目

外陰がんはどんな病気?

外陰がんは婦人科のがんの中でも珍しいがんの一つです。性器の外側、恥丘、大陰唇、小陰唇、陰核などの部分をまとめて外陰と呼びます。
腫れている、潰瘍がある、など自覚症状があるため発見されやすいのですが、病院で治療を受けるまでに時間がかかることが多いです。
ヒトパピローマウイルスや炎症性の疾患が原因で起こると考えられています。治療方法には手術、化学療法などがあります。

主な症状

外陰がんは早期の段階では自覚症状がない場合がありますが、主な症状は、しこり、疼痛、出血、潰瘍、外陰部のほてり、かゆみ、おりものなどが挙げられます。
外陰部にしこりができ、その周りの組織にも浸透するので、潰瘍や出血などがみられ、痛みを感じる場合もあります。
また、他の外陰部の疾患も考えられます。排尿時に尿が外陰部に触れると痛みを感じたり、おりものに血が混じることもあります。

主な原因

外陰がんの原因はヒトパピローマウイルスの感染が起因になるものと、硬化性苔癬などの炎症疾患がもとでがんになると推測されています。
また外陰部に強いかゆみがあるひとや、性器いぼがあるひと、膣がんや子宮頸がんに罹ったひとに高い確率で発病する傾向があります。
このように外陰部に炎症を伴う疾患に罹っている場合、発症リスクは高くなります。

主な検査と診断

外陰がんの検査については該当者が外陰の異常に早期に気付いている可能性が高いにも関わらず、婦人科の検診に抵抗を持つ人が多いため発見が遅れがちになる傾向があります。
その検査方法ですが、早期診断にて入念な外陰部の視診が行われます。疑わしき部位が見つかった際の確定診断においては更に拡大鏡を用いての観察を行い、場合によっては該当部位の組織を採取し検査を行います。

主な治療方法

外陰がんの治療法としてはまずは外科的手術において外陰部のがんを除去する方法をとります。
手術方法は、病変の深さや、他の場所に広がっているかどうか、年齢、全身状態などにより選択されます。
また放射線療法や抗がん剤の投与も合わせて行なうことでかなり治療効果が高くなります。