扁平上皮がん ヘンペイジョウヒガン

初診に適した診療科目

扁平上皮がんはどんな病気?

体の表面や内蔵を覆っている組織には、腺上皮、扁平上皮、移行上皮があります。このうち扁平上皮に出来た悪性腫瘍を扁平上皮がんといいます。このがんは口内や皮膚、肺、食道、膀胱、前立腺などにみられます。
この中で特に、皮膚にできたものを有棘細胞がんといいます。肺や口腔にできるがんは、喫煙との関連性が高いと指摘されています。肺がんのうち腺がんとは違い転移が少ないのが特徴です。

主な症状

扁平上皮がんは、上皮性の悪性の腫瘍で体の色々な場所に出来ます。皮膚や肺、食道、女性では子宮頸部に出来やすいです。場所によって症状は違って、肺だと早い時期から血痰や咳などが出てきます。食道の場合は物を飲み込むときに痛くなります。
また女性の膣の場合は不正出血や水溶性おりものがあり、子宮頸がんは、ほとんどわからず進行すると不正出血がでてきます、

主な原因

扁平上皮がんは、喫煙と強い因果関係があると考えられています。またアルコール摂取や紫外線を浴びることなども原因だと思われています。喫煙とアルコール飲酒の両方を習慣としている人は、さらに発症する危険が高くなると見られています。
また性感染症の一つでもあるコンジローマの場合もあり、この場合は特徴的なイボができ、切除しても再び発症することがあります。

主な検査と診断

扁平上皮がんの検査方法は、内視鏡検査とバリウムによる食道造影検査の二つがあります。
進行の程度は、この他にCT検査、超音波検査、超音波内視鏡検査、MRI検査で調べることになります。正常な粘膜はヨード染色で黒く染まりますが、異常な粘膜は染まらず、不染部として白く残るのが特徴です。
この部分から、組織を採取して病理検査でがん細胞を確認するのが、主です。

主な治療方法

扁平上皮がんの治療法は、手術による外科手術を行うものが一般的です。投薬療法もありますが、副作用の懸念や体質的な遺伝についても懸念されていますので、まず第一は外科手術になる場合が多いです。
また、投薬では完全に完治することは難しく進行を遅らせたり症状のストップをかけるものとされていますので、根本的な治療にならない点もあります。