悪性黒色腫 アクセイコッショクシュ

初診に適した診療科目

悪性黒色腫はどんな病気?

悪性黒色腫とは皮膚がんの一つで、最も悪性度が高く危険だとされています。メラノサイト、またはほくろの細胞である母斑細胞が悪性化した腫瘍です。原因は未だに確実なことはわかっていませんが、紫外線を多い地域に住む人たちの発生率が高いことから、紫外線が発生原因に関係していると考えられています。予防としては過度な日焼けを避け、ほくろを針で刺激したりしないことが挙げられます。

主な症状

悪性黒色腫の症状とは、大きく分けると4つに分解することができます。ひとつは色の変化で、薄い褐色が生じて、そこから濃い黒色になっていくというものです。つぎは大きさの変化で、一年から二年ていどの時間の変化でありながら、2倍から3倍の大きさになるようなものは注意が必要です。そして形は完全な円ではなく複雑になったりするというもので、かたさは柔らかいところと硬いところがバラバラになるという傾向があるのです。

主な原因

悪性黒色腫のはっきりした原因は判明していませんが、表皮基底層部に存在するメラノサイトが癌化することによって発生するのではないかと考えられています。皮膚に発生するものは、紫外線、特に中波長紫外線にさらされることによって発生し、足の裏や爪部に発生するものは、ドアに挟んだり、何かを踏んだりなど、外的な刺激と関係しているようです。

主な検査と診断

ここでは悪性黒色腫の検査方法についてご説明します。この腫瘍の検査には、ルーペやダーモスコープ(皮膚の色素が病気によって変わったかどうかを見るための医療用拡大鏡です)等を用いることが多いと言われています。しかし、最終的には病理組織検査が必要になります。また、これは初期病変ではあまり参考にならないのですが、血中及び尿中にある5-S-CDと呼ばれる代謝産物を見て診断することもできます。

主な治療方法

悪性黒色腫の標準的な治療法は外科的に病巣を切除することです。この際に切除されるのは、再発を防ぐため病巣よりも広い範囲に及びます。病巣からどの程度の範囲まで切除するかについては、病態がどのステージにあるかによって大小の違いがあります。手術によって切除された場合であっても病態のステージからして転移が想定されるときには、術後に抗がん剤の投与などの再発を防ぐ手だてがとられます。