原発性アルドステロン症 ゲンパツセイアルドステロンショウ

初診に適した診療科目

原発性アルドステロン症はどんな病気?

原発性アルドステロンは、副腎皮質ホルモンのひとつであるアルドステロンの分泌が過剰になることで起こる病気です。アルドステロンは腎臓に作用し、体内のナトリウムと水分量を増加させます。
そのため、本病では、体内のナトリウムと水分が増加し、高血圧になります。
また、アルドステロンは筋を増強するカリウムを尿として排泄する作用も持っているため、筋力を低下させることもあります。

主な症状

原発性アルドステロンの症状としましては、血圧上昇によるものと、低カリウム血症によるものがあります。
高血圧は目眩や動悸、そして心臓、血管、脳、腎臓などの臓器障害を引き起こします。
低カリウム血症では、全例に認められるものではないですが、四肢麻痺や、疲労感、脱力感、テタニー、多尿多飲、知覚障害などを引き起こします。

主な原因

原発性アルドステロンとは、副腎皮質から分泌されるアルドステロンという物質が大量に放出されることで血圧が上がり血中のカリウムが低下してしまう症状ことをいいます。
この原因としては、副腎皮質に腫瘍ができている場合や過形成とよばれる腫れあがった状態になることで起こることが近年の研究で分かっております。そのため腫瘍部分の摘出を行なうことで改善されます。

主な検査と診断

原発性アルドステロンの検査方法は、高血圧とわかった時点でまず本能性か二次性かを調べます。
二次性であった場合にはアルドステロン・レニン比を調べ、200以上であれば病気が疑われます。
確定するためには、カプトプリル負荷試験、立位フロセミド負荷試験、ACTH負荷試験などを行い、陽性反応がでるかを調べます。この際、参考に腹部CTをとることもあります。

主な治療方法

原発性アルドステロンとは、副腎皮質の腫瘍や過形成が原因で副腎皮質ステロイドホルモンの一つである、アルドステロンの分泌が過剰になることで起きる病気です。
この病気の治療法は、腫瘍が原因であれば外科手術により、腫瘍のある副腎を摘出します。
また対症療法として、塩化カリウム腸溶剤やアルドステロン受容体拮抗薬などの化学療法を行います。