ナイアシン欠乏症 ナイアシンケツボウショウ

初診に適した診療科目

ナイアシン欠乏症はどんな病気?

ナイアシン欠乏症は、別名でニコチン酸欠乏症とも呼ばれ、ニコチン酸とニコチアミド酸の総称であるナイアシン(ビタミンB群)の欠乏によって生じます。
症状として皮膚炎、下痢、水疱、精神症状で抑うつ状態や、中枢神経の障害が起こり認知症状が現れる場合もあります。
日本で疾患を患う人のほとんどが、アルコール依存症による栄養不足から生じるナイアシン欠乏が原因となって発病しています。

主な症状

ナイアシン欠乏症の起きる症状とは、ニコチン酸欠乏症ペラグラとも言われ、皮膚炎、下痢、認知症を起こします。
皮膚炎では、顔面、頸部や、手足などの日光に当たる部分に両側性、左右対称性に発赤、水泡、かさぶたが出来、褐色の色素沈着が起きます。
下痢が起きると激しいもので、一般の止痢薬では効果がないために、ニコチン酸類の投与が必要になります。

主な原因

ナイアシン欠乏症の原因は、ナイアシンの不足です。ナイアシン(ビタミンB3)は心身の安定に欠かせないビタミンであるため、これが足りないとバランスが崩れて発症してしまうのです。
ナイアシンはアミノ酸の一種であるトリプトファンから生成することが可能ですが、ビタミンB1、B2、B6がないと生成できないので、これらの不足が結果的に欠乏症を引き起こすと言えます。

主な検査と診断

ナイアシン欠乏症の検査方法は、問診にてこれまでの食生活に、ナイアシンが欠乏するような原因がなかったか、症状が欠乏症に当てはまるかを調べるほか、血液検査でビタミンやミネラルを検査したり、場合によっては尿検査などを行います。
また、薬剤の使用によりナイアシンが欠乏する現象が起きていないか、最近の服用している薬についても聞くこともあります。

主な治療方法

ナイアシン欠乏症とはニコチン酸が体内に足らないと起きる症状です。不規則な食事やアルコール飲料をたくさん飲む人が発症します。一般的な治療法はニコチン酸アミドの投与になります。1日50mgから100mgの投与が必要となります。
ニコチン酸だけをとるのではなく、他の栄養もきちんと取るようにしないといけません。合併症を引き起こす可能性があるので、バランスが大事です。