高トリグリセリド血症 コウトリグリセリドケッショウ

初診に適した診療科目

高トリグリセリド血症はどんな病気?

高トリグリセリド血症は、いわゆる「脂質異常症」に分類されるものの一つで、血液中にトリグリセリド(中性脂肪)が多く存在するタイプのものを指します。約150MG/D以上血中に存在することを目安としており、内臓脂肪型肥満の人に多くみられる傾向を示します。また、RLP-Cと呼ばれるコレステロールにより、本疾患における動脈硬化発生に関与することが指摘されています。

主な症状

高トリグリセリド血症の症状は、血液中に中性脂肪が多く存在(150mlg//dl以上)ることです。一時期米国ATP-2の場所で血管疾患と関連しているのではと囁かれていましたが、実際その確率は高いとされています。また、RLP-C(Remnant-like, lipoprotein particle colesterol)Tが、G血症における動脈硬化への関与が示唆されています。

主な原因

高トリグリセリド血症とは、血液の脂質異常症(高脂血症)のことです。脂質異常が起る原因として、日頃の食生活や運動不足といった現代人の生活習慣が深く関係しているとされています。肉中心の脂っこい食事、味付けの濃い食べ物の摂取、毎日の運動不足が引き金となります。この状態を放っておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいきます。その結果、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な病気を引き起こしかねません。

主な検査と診断

高トリグリセリド血症の検査方法は、血液検査によって実施します。血液中に含まれているトリグリセリドの値を測定することによって、判断のための情報を得ます。血液検査は、空腹時に行います。また、血液中のLDLコレステロールの値は検査結果から算出することもできるものの、直接LDLコレステロールの値を測定する手法も取りうるものです。

主な治療方法

高トリグリセリド血症の治療法の基本は食事療法です。食事療法では毎食の食事を見直して炭水化物や脂質、糖分の摂取を制限し、1日のエネルギー量を減らします。また、アルコールを摂取する人の場合、禁酒する必要があります。トリグリセリドの値のコントロールが不十分である場合、薬物療法も並行しておこないます。フィブラート系薬やニコチン酸誘導体がトリグリセリドの値を下げるために使われます。