乳がんはどんな病気?
乳房は脂肪と乳腺から出来ています。乳がんは細胞の遺伝子異常により、この乳腺から発生していきます。できやすい場所の順番は、外側の上部分、内側の上部分、外側の下部分、内側の下部分です。また、左側の乳房に比較的できやすい傾向があります。しこりが2cm程度で、皮膚の変形などがない場合だと、早期がんとなり、薬によって治療することが可能です。
主な症状
まれに乳腺が腫れたような痛みや、ひきつれたような感覚はありますが、初期の乳がんの症状は、特に自覚できるものがありません。月経が終わった頃、乳腺の腫れなどがない時に仰向けに寝て、乳房に指をあてそっとスライドさせて自己触診してみましょう。中にこんにゃくのようなしこりが感じられたら、押しても痛みがないからと放置せずに検診をうけるべきでしょう。
主な原因
乳がんの原因には女性ホルモンのエストロゲンが大きなかかわりを持ちます。体内のエストロゲンが多いとリスクが高くなるといわれています。また生理的な要因としては、初潮年齢が早い、高齢出産、出産経験がない、授乳歴がない、閉経年齢が遅いなどがあります。生活習慣においては多量飲酒の継続や、運動不足などでリスクが高まるといわれています。
主な検査と診断
乳がんは女性に特有ながんとして知られているもので、その検査方法としては医師による乳房の触診が第一に挙げられます。触診でも判別がつかない場合は、マンモグラフィーと呼ばれる医療機器で乳房を検査する必要があるのです。この2つの検査を受ければほぼ100パーセント早期の段階で発見することができるがんなので治療が早期にできるのです。
主な治療方法
乳がんの治療法は大きく4つに分かれます。まず腫瘍摘出手術、抗がん剤などの化学療法、そして放射線療法、ホルモン療法です。どれをどの順番で受けるかは、腫瘍の病理結果で決まります。昔は摘出してそのまま経過観察というのが多かったのですが、再発や遠隔転移が多く現在では術後補助療法として様々な治療を受け、再発を防ぐのが標準治療となっています。
乳がんの初診に適した診療科目