鼠径ヘルニア ソケイヘルニア

初診に適した診療科目

鼠径ヘルニアはどんな病気?

鼠径ヘルニアとは、小児の男性に多い病気です。鼠径管を構成する筋肉は、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋の三つからなっており、その筋肉の隙間から精管、精巣動静脈がはみ出してしまうことで、障害が起こります。鼠径部の膨隆、局所の不快感などがあり、詰まってしまうと激痛がおきます。手術をしなくても自然治癒することがありますが、手術であっても最長一週間で退院できる場合がほとんどです。

主な症状

鼠径ヘルニアの症状としては、初期に太ももの付け根部分である鼠径部にポコっとした膨らみができます。力を入れた時に現れやすいです。押すと引っ込みます。また、突っ張り感や引っ張られ感などの違和感も伴います。進行すると、手で押しても引っ込まなくなり、痛みが強くなり、さらには歩行困難にもなってしまいます。この状態は嵌頓と呼ばれ、腸閉塞、腹膜炎が起きやすくなり、命にかかわります。

主な原因

鼠径ヘルニアの原因には先天性と後天性が存在します。後者は大きく4つに分かれます。1つ目は加齢です。加齢によって筋肉の減退により内臓を支える力が弱まります。2つ目は生活習慣です。筋肉の減退と共に、運動・仕事によって負担がかかります。3つ目は他の病気との関連です。喘息、便秘、排尿障害等の病気が挙げられます。4つ目は妊娠です。妊娠によって腹圧が向上してしまいます。

主な検査と診断

鼠径ヘルニアではないかと疑ったときの検査方法は、まずは、視診によってい見極め、次に触診似よります。陰嚢付着部分から鼠径部にかけての微妙に、指を進めて行くことによって、ヘルニア門を見つけます。次に、患者さんに腹部に力を入れてもらうことによってヘルニアの出る具合を触診します。同時に問診を行い、様子を伺います。また、超音波や、CTによる検査を行う場合もあります。

主な治療方法

鼠径ヘルニアを治療するには、薬などの内服的な治療が選択できませんので、外科的に根治する方法で治療をしてゆきます。基本的に手術による治療法となります。日帰りの手術や入院の手術があります。断裂した筋肉を縫っていきふさぐような手術、人工の補強材などを使って隙間を防ぐような手術を使ってゆきます。こうして完治を目指してゆきます。