上大静脈症候群ジョウダイジョウミャクショウコウグン

上大静脈症候群はどんな病気?
上大静脈症候群は、肺癌や悪性リンパ腫、縦隔腫瘍、大動脈瘤による圧迫などが原因で上大静脈が閉塞されて起こる症候群です。上大静脈の閉塞により血液が逆流すると、奇静脈が側副経路として発達し、下大静脈を介して右心房に注ぎます。この閉塞によって見られる症状としては、頭部や顔面、上半身の浮腫、頭痛、頸静脈の怒張などが挙げられます。


上大静脈症候群の症状
上大静脈症候群は静脈の還流障害の病気なので、症状は頭や腕の浮腫みがほとんど占めています。しかし閉塞の場所だったり速度、そして程度や血流が防げられることで生じる静脈血のバイパスの側副血行路の発達具合の程度によっても、それぞれ病状の現れ方はひとつひとつ異なってきます。前腕部皮静脈の拡張や、まぶたの浮腫みなどで気がつくこともあります。

上大静脈症候群の原因
上大静脈症候群は、主にがんを原因とする病気で、肺がんや縦隔腫瘍、大動脈がんが要因の約80%を占めるとされています。これらの病気や腫瘍によって、上大静脈が圧迫され、一部が閉塞してしまい、上半身の静脈圧が上がってしまうことから引き起こされる病気です。そのほかに血栓性静脈炎、ベーチェット病、カテーテル留置などによっても引き起こされます。

上大静脈症候群の検査と診断
上大静脈症候群の検査方法は、まず胸部のX線です。左第一弓が突出していないかを調べます。そして、CTやMRIの検査で、上大静脈を妨げる肺がんなどの腫瘤が無いかや、奇静脈が拡張しているかどうかを調べます。また、静脈が閉塞されると、腕の静脈圧が上がってしまうので、腕の静脈圧を調べたり、静脈造影で狭窄の有無を調べたりもします。

上大静脈症候群の治療方法
上大静脈症候群の治療法については、元になる病気の治療をすることが必要となります。良性腫瘍であれば、手術により摘出手術を行います。悪性リンパ腫であれば、放射線治療を行います。また、バイパス手術による人工血管を作る手術。血管をバルーンやカテーテルによって広げ、狭窄が再発しないようにステント留置を行う手術もあります。肺がんが原因の場合は、摘出手術を行えないことがほとんどです。

上大静脈症候群の初診に適した診療科目

上大静脈症候群に関する書籍はこちら


この病気についてのコメントなどございましたら、よろしくお願いします

このページの先頭へ