耳性斜頸 ジセイシャケイ

初診に適した診療科目

耳性斜頸はどんな病気?

耳性斜頸とは、片方の耳が難聴だったり、平衡感覚が悪く迷路障害が起きる症状を言います。難聴の治療法は耳鼻科に通院する事で解消される場合があります。重度の場合は、手術を行う事で治る場合があります。迷路障害については、医師から処方された薬を服用する事で改善されます。迷路障害の薬は市販されている物もあり、服用の際は医師に相談する事が必要です。

主な症状

耳性斜頸では、新生児が、難聴などで耳が聞こえにくいために、頭部を常に一定方向に傾け続けるという症状が出ます。この症状が続くと、成長するにつれ、両目の高さがずれるなどの顔面の歪みを生じやすくなり、また、歯並びの悪さも招きます。また、頸の筋肉が傾いたまま硬化してしまい、時間が経つにつれ、どんどん矯正が難しくなっていきます。

主な原因

耳性斜頸の原因は、主に難聴です。難聴であると、日々の生活の中で人の話や物音などが聞こえにくく、音のする方向へ耳を傾け、音を聞き取ろうとします。左右の聴力が異なる場合、より聞きやすい方の耳で音を聞き取ろうとするので、首をよく聞こえる方の耳に傾ける傾向が現れます。その傾向が日々重なることが耳性斜頸耳性斜頸の原因となります。

主な検査と診断

耳性斜頸の検査方法の基本は、ドクターの触診になります。この疾患は胸鎖乳突筋の硬度を触診で調べることで比較的容易に判断できます。また、この斜頸の症状では、側屈の範囲の度合いを調べ、これらに制限がある場合は斜頸と診断されます。更に、超音波を用いた検査で耳性斜頸を確認する場合もあり、他の斜頸と分類するために、レントゲン検査も行います。

主な治療方法

耳性斜頸の治療を試みる時には、まず、その原因となる難聴症状を、補聴器の使用や手術により改善させます。また、患者が乳幼児の場合は家庭内での母親の協力が不可欠で、子供が首を一定方向に傾けているのに気付いたら、その首が逆方向へ向くように注意を向けたり、そっと手を添えてあげるなどの対応が必要です。子供が成長しても改善が見られない場合は、首を固定する器具を使った治療法や、手術をすることもあります。