コレステリン肉芽腫 コレステリンニクガシュ

コレステリン肉芽腫はどんな病気?

コレステリン肉芽腫とは中耳炎の一種で、コレステロール肉芽種とも呼ばれています。分泌物が耳管から排泄できなくなり中耳腔に溜まり、肉芽増殖した結合組織ができる病気を指します。滲出性中耳炎が長引いた時に発症しやすく、鼓膜を切開しても浸出液が出ない場合に疑われる病気です。治療は、ステロイドの内服療法や、手術により鼓膜チューブの留置で保存的治療を行います。

主な症状

コレステリン肉芽腫は耳鏡を使用して診断されます。鼓膜には青色や褐色の突出部が見られます。患者は片耳の難聴、耳鳴り、顔面筋の痙攣、めまい、顔面の腫れなどの症状を示します。コレステリン肉芽種を他の病変と区別するために、MRIやCTスキャンを使用して断層画像が撮影されます。この結果は、病巣の大きさや正確な位置を知るためにも役立ちます。

主な原因

コレステリン肉芽腫とは耳の分泌物が排泄できなくなることが原因で肉芽と呼ばれる増力した結合組織ができる病気です。この肉芽が原因で難聴を引き起こすこともあり、コレステリン肉芽腫は早急な治療が求められる病気です。最初は滲出性中耳炎とされますが鼓膜を切開しても滲出液が出てこない場合はコレステリン肉芽腫が疑われます。治療は手術によって行いますが完治が難しく治療には時間のかかる病気です。

主な検査と診断

コレステリン肉芽腫の検査方法は細菌検査から開始し、耳漏が数週間継続している場合には細菌が変化している場合もありますので、定期的に検査を必要とします。耳のレントゲン撮影をして中耳の具合や炎症、骨の破壊があるかどうかを調べ、聴力検査を行うことで聴力の程度と内耳障害の有無を確かめ、CTやMRIで腫瘍があるかどうかを調べます。

主な治療方法

コレステリン肉芽腫の治療法は、耳の手術で対処を行います。ただしコレステリン肉芽腫は治療しにくい中耳炎のため、手術をしたとしても必ず完治するとは限りません。チューブを使って様子を見たり、鼓膜に大きなアナを空けて肉芽腫を処理し続ける必要があるケースも存在します。手術後の経過を見つつ、治療を変えていく場合が多い傾向にあります。