ケトアシドーシス発作 ケトアシドーシスホッサ

初診に適した診療科目

ケトアシドーシス発作はどんな病気?

ケトアシドーシス発作とは、血液中にケトン体が増え過ぎて酸性状態になり、昏睡状態に陥ることを指します。インスリンの絶対的欠乏が原因で起こります。
のどの渇き・倦怠感・血圧低下・頻脈・意識障害などの症状が現れます。
治療は輸液補給やインスリンの投与、カリウムなど電解質の補正を行ないます。
また、脳浮腫や心不全など合併症の予防対策が必要です。

主な症状

ケトアシドーシス発作を起こすと、身体に力が入らなくなり、呼吸や脈拍が異常に速くなるという症状があらわれます。この症状がひどくなると、意識を保つことが難しくなり、意識を失ってしまうこともあります。
ケトアシドーシス発作で起こした意識障害が長時間に及ぶと、そのまま意識が戻らずに死亡したり、意識を取り戻しても、発達障害などの後遺症を残すことがあります。

主な原因

ケトアシドーシス発作の原因として、糖尿病性のケトアシドーシスとアルコール性ケトアシドーシス及び飢餓性ケトアシドーシスに大別する事が出来ます。
また痙攣発作に伴って乳酸が大量に生成する事に伴うケトアシドーシスも有ります。
これらのケトアシドーシスは内因性の代謝産生物質によるもので、体内に不揮発酸が異常に蓄積する事に伴って発症します。

主な検査と診断

ケトアシドーシス発作の検査方法は、まず高血糖であることを確認します。血糖値>250mg/dlであれば高血糖と判断します。次にケトン体について、血中ケトン体≧3mmol/l、または尿中ケトン体が陽性であれば検出と判断します。最後にアシドーシスの状態を見ます。
ケトン体が血液を酸性側にしようとする状態を見るもので、動脈血pH、重炭酸イオン、アニオンギャップのそれぞれの値により、軽度~重度を判断します。

主な治療方法

ケトアシドーシス発作が起こった場合、治療法として行わなければならないことは、グルコース点滴によってアシドーシス状態を改善し、呼吸管理を含む支持療法を行うことです。
支持療法とは、緩和ケアとも呼ばれるもので、疾患によって起こる様々な問題を予防し、できる限り早く治療することです。
発作時に食事が可能な場合は食事でグルコースを摂取してもよいですが、食事摂取が困難な場合は早期にグルコースの点滴を補給します。