顎関節内障 ガクカンセツソコヒ

初診に適した診療科目

顎関節内障はどんな病気?

顎関節内障は、顎関節症の一種で、口の開閉時に雑音がしたり口を大きく開くことができない病気で、関節面の緩衝材である関節円板の異常で起きる状態を指します。あごの関痛や著しい関節雑音、開口障害が特徴として挙げられます。症状の有無とMRI検査により診断し、薬物療法により症状を緩和します。合わせて器具(バイトプレート)を用いて治療を行います。咬合異常となる習慣を改善する必要があります。

主な症状

顎関節内障の症状は、大きく口をあけたりとじたりする際にあごの関節部分が、なめらかに動かずガクガク、カキンといった雑音がします。また、あくびなどをする際に顎関節に痛みを伴い大きく口を開けることができない状態です。一度大きく口を開けてしまうと閉じにくくなることもあります。顎関節が腫れたり発熱は伴いません。咀嚼をするなど小さな口を開ける際には、痛みや、間接雑音などは起こりません。

主な原因

顎関節内障は顎関節の中にある、線維性結合組織組織で間接円板があり、これが原因で起きていることが多いです。この間接円盤は日常生活で知らないうちに、歯ぎしりをしたり、重いものを持ち上げるのに歯を食いしばったり、または固いおせんべいを食べるために余計な力を歯茎に与えたりすると、異常をおこすことがあります。かみ合わせが悪い時も危険です。

主な検査と診断

顎関節内障の基本的な検査方法のポイントは、レントゲン画像の解析によるものです。この疾患は軟骨と関節、靱帯などの部位を詳細に観察する必要があります。そのため、レントゲン撮影による顎関節の骨の組織を観察する事に加え、MRIを用いて磁気共鳴の画像を撮影し、関節部位と軟骨の病変を検査します。そのため、関節変形や、 軟骨の退行などの状態が容易に診断でき、検査で画像検査にMRIを用いることが多くなりました。

主な治療方法

顎関節内障の治療法の基本は、薬物療法になります。この疾患では咀嚼の際に顎の筋肉に大きな負担がかかり痛みを発症するために、鎮痛薬や筋弛緩剤など痛みを緩和する薬剤を用いて治療を行う事が一般的です。又、この顎関節内障では、薬物療法に加え、この症状に特化した装置を着用します。この装置を一定期間歯の上に着用することで、効果的な治療法となります。