一卵性多胎はどんな病気?
妊娠するとまれに双子や三つ子などの多胎で生まれることがあります。一卵性多胎と二卵性、またはそれ以上の卵子による妊娠があります。一卵性多胎とは、字のごとく一つの卵子から二つ以上の胎児が生長することです。一つの受精卵が細胞分裂するうちに何らかの原因で多胎になるので、胎児同士のもっている遺伝子はまったく一緒になり、そのためそっくりな顔や姿になるのです。
主な症状
二人の胎児を同時に妊娠している状態を多胎妊娠といいます。その中でも一卵性多胎は1つの受精卵から2つの胚芽が発生し、発育した状態をいいます。そのため、2つの胎児はDNAも同じで、見た目も酷似したものとなるのです。一卵性多胎の場合の症状として、受精してから1日~3日以内に卵の分離が起こったとき、二つの胎嚢の中に胎児がひとりずつ入っている状態となり、これは一卵性胎児の25~30%を占めています。
主な原因
一卵性多胎は、本来1つの受精卵から1人の赤ちゃんになるものが、受精後すぐに2つ以上に分かれることが原因で双子や三つ子になることをいいます。1つの受精卵が分かれるハッキリとした原因はわかりませんが、近年の医療技術の進歩により不妊治療での使用に用いられる排卵誘発材によって、複数の卵子の成長を促すことが影響していると考えられます。
主な検査と診断
不妊治療などで赤ちゃんを授かった場合、多胎になる可能性は一般に妊娠した方よりも高いです。ですが一卵性多胎の場合ももちろん多くあります。検査方法は普通の妊婦健診でエコーを使って検査すると分かります。体の中のことなので本人では気が付くことがありませんが、妊娠を継続するにあたって注意することがあるので医師の説明をよく聞きましょう。
主な治療方法
一卵性多胎の一般的な治療法としては、早産の予防が有ります。早産の発生頻度は単胎と比較して高い為妊娠中期から入院を行い安静にしていることが必要です。また必要に応じて早産防止の為に子宮頚部を縫い詰める等の手術を行います。また母体に於いて妊娠高血圧症候群の発症が見られる場合も多い為予防措置が必要で、妊娠早期からの頻回チェックが必要です。
一卵性多胎の初診に適した診療科目