一次性吃音 イチジセイキツオン

初診に適した診療科目

一次性吃音はどんな病気?

一次性吃音は幼児期に起きる吃音「どもり」のことです。大人にみられる二次性吃音とは区別されています。意識しない吃音なので、大体2歳から3歳で一次性吃音は大体治って行きます。幼児の言葉の発達る時期で、おしゃべりな子と無口なことの差が大きいのもこの時期です。たくさんいろいろしゃべりたくて焦って起きてくる吃音とも言えるので、ゆっくりと話を聞いてあげるのが一番良いです。

主な症状

一次性吃音の症状は、主に言葉を話し始める2歳くらいから現れ、4歳くらいまでに見られる症状です。大きな特徴としては、どもっているけれども、本人は全くこれを意識していないということです。そのため、誰の前でも、どんな場面でもどもりがみられ、言葉を発する意欲が高いにも関わらず、実行動が伴わずに、言葉に詰まったり、繰り返したりするという症状がみられるものです。

主な原因

一次性吃音の原因として考えられていることは、発症する年代の小さな子供は、言葉を覚えたてであり、話そうと思っている意志と、話すバランスが取れていないため、うまく口が回らなかったり、舌の使い方が追いつかずに起こるということです。特に口数が多い子や早口に話そうとする子の場合、かえって焦ってしまうことが原因になります。また、ストレスなどで心が満たされていない場合でも起こる可能性があります。

主な検査と診断

一次性吃音は無意識のなかで出てくるため、検査方法は難しいとされていますが、いくつかのチェック項目が用意されています。繰り返しの言葉や詰まった言葉、伸ばす言葉などにどの程度の吃音症状が現れるか、また言葉と動作が随伴しているかどうか、言葉に詰まった時にどのような表情や態度をとるのか、しっかりと見極めていきます。何度か同じ文を読ませて、吃りが改善されていくか変わらないかなども観察していきます。

主な治療方法

一次性吃音には呼吸法で治す治療法があります。横隔膜を上下に動かす呼吸である腹式呼吸を意識的に行うことで症状の緩和を行う治療法です。具体的には、息を吐くときに腹部をへこませるようにし、息を吸う時に腹部を膨らませるようにします。この時に胸部のみを膨らませてしまうと、肋骨を大きく広げる呼吸である胸式呼吸になってしまうため注意が必要です。