悪性近視 アクセイキンシ

初診に適した診療科目

悪性近視はどんな病気?

幼少期のうちから近視が進む病的近視のことを悪性近視といいます。このような人はどんどん近視が進むことによって、やがて極度の近視になります。視力は0.1以下で、手元の本の文字ですら読めなくなります。また、目を少し打撲しただけでも網膜が眼底出血を起こしてしまい、網膜剥離などの原因になるため注意が必要です。このような極度の近視は、眼球がかなり伸びています。

主な症状

悪性近視の症状とは、眼軸がのびるために、網膜や脈絡膜が引きのばされて薄くなることです。ものを見るのに重要な黄斑部に変化がおこるため、裸眼視力も0.1以下となるため、眼鏡やコンタクトレンズでは視力が矯正できないこともあります。硝子体も変化するので、網膜剥離や眼底出血をおこしやすく、緑内障の程度も増加します。また、さまざまな視機能障害をともないます。

主な原因

悪性近視の原因としては主に先天性なものによる遺伝的な原因の場合と生活環境や生活習慣による後天的なものがあります。そもそも視力の良さには遺伝で決定する要素があり、先天性の悪性近視の場合、両親から視力の悪さを受け継いだ可能性があります。生活環境による後天的なものでは、近くのものを見続けたり、テレビやゲーム機を長時間使用することによる疲労が原因のものがあります。

主な検査と診断

悪性近視の具体的な検査方法は問診と視力検査、眼圧検査や眼底検査による眼球の検査など複数の方法が取られることが一般的です。問診では短期間で視力が落ちてきた要因について細かく調べることになります。視力検査で現在の視力を正確に把握し、前回の視力検査からどのくらい視力が落ちているのかを調べます。そのほか専門の機器などを使用して眼球の状態を細かくチェックしていきます。

主な治療方法

悪性近視の治療法として、原則的に視力を補正するための道具を使います。例えば、メガネやコンタクトレンズを使って、悪性近視の原因となっているピントを合わせる事によって、遠くのものを見ることができるようになります。その他の方法として、目にレーザー光線を当てて、角膜の形を変化させる事によって遠くのものが見える治療法も存在します。