卵管性不妊 ランカンセイフニン

初診に適した診療科目

卵管性不妊はどんな病気?

きちんと毎月排卵していても、卵管が何らかの原因で詰まっていたりすると、精子と卵子が出会うことが出来ず、結果的に妊娠が不可能な状態になり、これを卵管性不妊と呼びます。クラミジアに感染することなどで、卵管が炎症を起こしたりすると、卵管性不妊になる可能性が高まります。手術で卵管を通したり、体外受精を行うことで妊娠が可能です。

主な症状

卵管性不妊になると、卵子が卵管を通って子宮に移動出来ないため、不妊の症状が起こります。また、卵管が炎症したため癒着しているケースでは、生理開始前の数日間に、しばしば不正出血を起こします。また、完全に卵管が詰まっているわけではない場合は、子宮外妊娠を起こすこともあります。おりものの異常や腹痛、熱が出たりといった症状が出ることもあります。

主な原因

卵管性不妊になる原因は、女性がクラミジアや淋菌に感染し、卵管に炎症を起こして卵管が癒着してしまった場合と、開腹手術を行った際に、卵管が腹膜などに癒着してしまった場合などがあります。また、血液がドロドロとしている体質の人は、卵管に生理の経血が逆流した時に、その血がこびりついていき、卵管の通りを悪くして、卵管性不妊を招く原因となります。

主な検査と診断

子宮卵管造影検査という検査方法を行うことによって、左右の卵管が途中で細くなったり詰まったりしていないかどうかを調べることが出来るため、卵管性不妊を判断することが可能になります。検査の際には、膣からカテーテルを挿入して、子宮内に造影剤を注入し、レントゲンで確認します。すると、造影剤が卵管を通過した部分が白く写るので、卵管の疎通具合を検査することが出来ます。

主な治療方法

卵管性不妊の治療法として、卵管内が癒着したり閉塞したりしている場合は、腹腔鏡手術で卵管内の癒着を剥がし、卵管を通す方法があります。癒着症状が酷く、卵管内の絨毛が機能しなくなっていたり、卵管自体が既に取り除かれていて存在しない場合は、体外で卵子と精子を受精させて子宮内に戻す、体外受精という治療法で卵管性不妊に対応します。