オーガズム不全 おーがずむふぜん

初診に適した診療科目

オーガズム不全はどんな病気?

オーガズム不全とは、特に女性器に何らかの欠損があるわけではないのに、女性が性行為で快感を得られない状態のことを言う、いわゆる不感症のことです。心因性によることが多く、幼児期に体験した男性へのトラウマや、自分の性的な魅力への自身の無さなども原因になります。カウンセラーの元でカウンセリングを行ったり、女性ホルモンの減少で起こる性交痛が原因の場合は、婦人科でホルモン剤を処方してもらうなどします。

主な症状

オーガズム不全にかかると、性交に対する強烈な不快感が表れはじめ、触られただけで嘔吐感が込み上げるなどの精神的な苦痛、触られても膣が濡れてこない、小陰唇が勃起しないなどの肉体的な症状が出てきます。性交をはじめることができても、途中から膣が乾いてしまったり、そのことによる痛みや不快感、嫌悪感が精神から表れてしまい、オーガズムを得ることができません。

主な原因

オーガズム不全にかかる原因としては、男性願望であったり、性行為への恐怖感が挙げられます。性行為への恐怖感は、過去の性的虐待や強姦の経験、過去の性交の失敗などから生まれます。また後にオーガズム不全となった場合には、パートナーの浮気や不倫による不信感、妊娠をするかもしれないという恐怖、精神的なストレスや病気、ピルによる副作用が原因となることが多いです。

主な検査と診断

オーガズム不全の検査方法は、生活習慣、病歴などの詳細な問診及び診察、性機能に関するテスト診断、心理テスト、血液及び尿検査、神経系検査などにより総合的に行われます。特に性機能に関するテスト診断は、国際的に用いられている女性性機能指数及び、性嫌悪症質問紙を用います。どちらも性的な事柄に関する質問に対し4段階もしくは5段階の選択項目から1つを選び回答する形式になっています。

主な治療方法

オーガズム不全の治療法は、精神療法が効果的な場合が多いです。完治するのに決まった手順はなく、患者に合わせて心理的、あるいは精神的なケアを行うことで回復に向かうことがあります。医療の分野で治すというよりも、カウンセリングで少しずつ対応していったほうが良いとされます。治療薬を使わないので、治療の際の副作用は気にする必要ありません。