思春期乳腺炎 シシュンキニュウセンエン

初診に適した診療科目

思春期乳腺炎はどんな病気?

思春期乳腺炎は通常若い女性に於いて乳腺が腫れる疾病ですが、ごく稀に男性でも認められます。この腫れは細菌感染等によるものでは無く思春期の性ホルモンの分泌異常によるもので特に治療を必要とするものでは有りません。思春期乳腺炎は通常数週間で自然治癒しますが、腫れが酷く痛みが強い場合等は冷却する事で疼痛は軽減します。乳頭を圧迫すると透明分泌物がでる事も有ります。

主な症状

思春期乳腺炎とは、わかり女性の乳腺がはれたり、しこりができたりするものです。あらわれる症状には、乳腺のはれやしこりのできた部分に痛みを感じる、圧迫すると乳頭から透明な分泌物がでる、わきの下のリンパ腺がはれる、といったものがあります。思春期における性ホルモンの分泌異常によるものなので、これらの症状が起こっても特に治療の必要はありません。

主な原因

思春期乳腺炎の原因としては女性ホルモンであるエストロゲンが係わってきます。思春期に起こる二次性徴で女性の場合では授乳に必要な準備がされます。腺葉や乳管の成長にはエストロゲンの働きによって起きますが、これが過剰に分泌されることが原因となり、線維線腫をはじめとした思春期乳腺炎の症状があらわれると考えられていますが分泌過剰となるはっきりとした原因は分かっていません。

主な検査と診断

思春期乳腺炎は、成長期におけるホルモンの働きが大きく関係していますが、乳腺炎に関しても乳がんの検査と同じ検査方法を取ります。問診で症状などを詳しく聞き取り、視診と触診を行います。この段階でほとんどの診断は下せますが、何か異常があれば、超音波やレントゲン検査などを行います。細胞診までは、行う必要もなく、ここまでの検査でがんの疑いがなければ、乳腺炎だと診断されます。

主な治療方法

思春期乳腺炎は、特に緊急の手術を要するような病気ではないため、治療法としては、鎮痛薬を処方したりして患者の痛みを和らげながら、乳腺に出ている炎症の自然治癒を持つことがほとんどです。鎮痛薬でも抑えられない痛みが生じている場合は、男性ホルモンの投与を試みたり、女性ホルモンのエストロゲンが過剰に分泌されていることが原因の時は、抗エストロゲン薬を使用した治療法をします。