骨腫瘍類似疾患 ホネシュヨウルイジシッカン

骨腫瘍類似疾患はどんな病気?

骨腫瘍類似疾患とは骨腫瘍の一種と分類されています。特色としては、まず骨に発生したものでありその性質をみるとかなり骨腫瘍に似ていることからそう分類されています。しかし、構成細胞が自立した増殖を示さないなど、はっきりと腫瘍と判断しがたいものを言います。この骨腫瘍類似疾患の中には、線維性骨異型性症のような0~10歳代に多く見られる疾患などもあります。

主な症状

骨腫瘍類似疾患は骨腫瘍と似た性質をもつ病気で、症状も骨肉腫や骨腫瘍と類似しています。初めは運動時に膝などの関節に痛みを感じる程度で、安静時は痛みも沈静します。その後、安静にしていても痛むようになり、患部の腫れや皮膚の赤み、熱を帯びてきます。また、骨が弱くなっているために、少しの衝撃で病的骨折をしてしまうこともあります。

主な原因

骨腫瘍類似疾患は骨に発生するが腫瘍かどうかの判断がしにくい病気のことをいい遺伝的なものが原因と考えられていますが、良性に関しては原因がよく解明されていないのが特徴です。膝や肩などに運動後痛みを感じるなどの初期症状がみられます。画像診断や血管造影検査を主としておりますが病理診断が難しい傾向にあります。治療は手術による人工骨の移植もありますが、患部に直接薬を注入する方法などもとられています。

主な検査と診断

骨腫瘍類似疾患の基本的な検査方法としては、レントゲン撮影での診察です。この疾患は骨にくっきりした境をもち、明らかな病変として確認することができます。そして、この骨の周囲の質は薄くなり骨折が起こりやすく、小さい骨片が病変の内部に確認する事ができるのです。又、CTやMRIを用いて検査し、骨内の液体やその固まりを見つけ、その他の腫瘍や線維性の骨の形成なども観察する事が一般的な検査方法となっています。

主な治療方法

骨腫瘍類似疾患には骨嚢腫や線維性骨異形成、好酸球性肉芽腫などが含まれ、それぞれ治療法が異なります。骨嚢腫や線維性骨異形成は病的骨折の危険性がなければすぐには治療せず、経過観察から始まります。痛みや病的骨折の危険性が伴う場合には手術による病巣の切除や骨移植などが行われ、ステロイド薬の使用や放射線照射を併用することもあります。