甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍はどんな病気?
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の症状としては体重減少や発汗などの甲状腺機能亢進症様症状を引き起こします。これは甲状腺刺激ホルモンを作る脳下垂体前葉に腫瘍ができることにより甲状腺刺激ホルモンの異常分泌が起きるためです。治療にはホルモンの分泌を正常に戻すための薬物療法と腫瘍を取り除くための外科的手術や放射線療法などが行われます。
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の主な症状は?
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍とは、甲状腺の働きが亢進して成長ホルモンが分泌過剰になる病気で、高血圧、発汗過多、頻脈などの症状が現れます。甲状腺刺激ホルモン産生細胞は脳の下垂体にあり、ここに腫瘍ができるとホルモンの調節ができなくなり、過剰に甲状腺刺激ホルモンを出すようになります。下垂体の腫瘍は、MRIなどの画像診断で見つけられ、血液検査も行われます。手術や薬物療法が行われます。
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の主な原因は?
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍とは、甲状腺の機能そのものには何ら異常は認められないが甲状腺を制御している下垂体が分泌する甲状腺刺激ホルモンが過剰となる様に下垂体前葉に甲状腺刺激ホルモンを産生する腫瘍が発生する事を原因として甲状腺の機能が亢進してしまう疾病です。なお、下垂体に腫瘍が発生しても必ずしも甲状腺刺激ホルモンが過剰に産生される訳では有りません。
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の主な検査と診断方法は?
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の検査方法は、まず視診にこの病気に該当する症状の有無を診て、問診により自覚症状を聞いて判断します。甲状腺のある下垂体は非常に小さい部分で、詳しい検査はMRIでの画像が有効です。必要に応じて造影剤も投与して撮影します。甲状腺機能亢進と血中の甲状腺ホルモン値が高い数値を示し、MRIで下垂体腫瘤があれば、甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍と確定できます。
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の主な治療方法は?
甲状腺刺激ホルモン産生腫瘍の治療法としては、抗甲状腺薬を使う事が基本となります。この薬剤の投与で甲状腺のホルモンの分泌量を正常な値にコントロールする事が必要になり、腫瘍がある場合には、これを外科的な手術で摘出する事が必要になります。又、腫瘍が広範囲に点在しているようなケースでは、放射線を用いた治療や薬物療法がメインで行われます。