原発性脊髄腫瘍 ゲンパツセイセキズイシュヨウ

原発性脊髄腫瘍はどんな病気?

原発性脊髄腫瘍は、脊髄内部の細胞や脊髄周辺の細胞に腫瘍が発生する病気です。腫瘍により脊髄や神経が圧迫されると、背部痛や知覚障害・運動障害・排泄機能障害などが症状として現れます。CTやMRI検査により診断することができます。最善の治療法は腫瘍の切除ですが、取りきれない場合は、化学療法や放射線療法を併用し治療を行ないます。

主な症状

原発性脊髄腫瘍は、背骨や関連する神経にできる腫瘍の中でも他から転移したのではなく、元々の発生部位が脊髄であったものを指します。遺伝が原因だと推測されるケースがあるものの、現在の医学では特定できない事がほとんどです。疼痛や圧痛のような症状が多く、進行が進むと知覚障害が現れる事があり、治療としては腫瘍の度合に応じて摘出と化学療法を組み合わせます。MRI等による画像診断が最も早く確実です。

主な原因

原発性脊髄腫瘍は、男性女性共に見られる病気であり、原因は癌などが脊髄に転移して起こる病気です。また、幼少期から発症する事もあり元々妊婦が原発性脊髄腫瘍であった場合や、過去に一度発症していた事が原因で、子供に遺伝してしまう事があります。また、男性の場合は膀胱炎や便秘が原因となって前立腺がんから原発性脊髄腫瘍を発症してしまう事があります。

主な検査と診断

原発性脊髄腫瘍の基本的な検査方法は、画像解析が一般的です。この疾患の検査ではレントゲン検査が行われ、脊髄の変形に加え、骨の変化などの詳細を確認する事ができます。又、診断にはMRI検査が効果的で、麻痺の発生している部位から、障害の出ている部位を診断することができれば、疾患の状態を詳しく確認する事ができます。その為、MRIを活用する事で腫瘍の診断は容易になります。

主な治療方法

原発性脊髄腫瘍の治療法としては、症状の段階で異なります。この疾患は腫瘍の摘出が最も効果的な治療方法ですが、場合により全摘出が困難な事もあります。そのようなケースでは、化学療法や薬物療法が用いられる事が多くなり、放射線療法なども組み合わされて治療を行って行きます。また、麻痺や排便での障害が出ないように、リハビリも治療の一貫となっています。