悪性肉芽腫 アクセイニクガシュ

悪性肉芽腫はどんな病気?

肉芽腫とは慢性的な炎症によって生じる病変で細胞の塊が増殖することです。腫瘍と肉芽腫とは検査結果で似たような数値が出ることが多く、判別することが困難で、がんではなくても肉芽腫による他臓器への圧迫や壊死、感染などによって合併症を引き起こしたり実は悪性腫瘍だったという結果になってしまうこともあります。肉芽腫の場合はたいてい保存治療が行われます。

主な症状

悪性肉芽腫の主な症状は発熱とリンパ節の腫れです。ホジキンリンパ腫の存在によって発熱が見られることもあります。発熱は周期性で、2、3週間のサイクルで高熱が3日から1週間続きます。リンパの腫れには無痛のものが多いのですが、アルコールを摂取すると痛みが出るケースがあります。その他の症状には、皮膚のかゆみ・食欲不振・倦怠感・寝汗・体重の減少などがあります。

主な原因

悪性肉芽腫の原因はいくつかの段階があります。まず、体内に感染源として異物が入り込み、それに対しての防御反応として炎症が起こります。その炎症により異物が除去できない場合、次の防御反応である異物の隔離が行われます。この隔離によりできるものが肉芽腫であり、基本的には無害で終生影響はありません。しかし、そうでないものが悪性肉芽腫となります。

主な検査と診断

悪性肉芽腫の基本的な検査方法は組織検査になります。この検査は皮膚科で行われ、組織検査で膠原線維の変性や、一部の細胞の線維化などを確認する必要があります。又、この疾患は肉芽腫の周囲をリンパ球や組織球が覆う形になるという特長があります。その為、これらの特徴を組織検査で確認し、糖尿病との合併などを区別する為に、複数の検査を用いて肉芽腫の性質の確認をすることが重要になるのです。

主な治療方法

悪性肉芽腫は、主に異物として役割を持つ肉芽腫の摘出の手術を行う事が主な治療法です。異物を取り除いたら、本来の悪性肉芽腫の摘出の手術をを行って、転移が見られないかどうかの検査も行われます。そして、手術後の炎症を弱めていくために、手術した箇所にステロイドの注入を行ったり、広い範囲にわたって手術を行った場合に静脈内にステロイドの投与が行われます。