運動まひ ウンドウマヒ

初診に適した診療科目

運動まひはどんな病気?

人間の運動は筋肉で行っていますが、骨格の筋肉を動かして人間は運動をしています。骨格の筋肉を動かせない状態が運動まひの状態です。骨格の筋肉の運動は、脳の神経の部分の指令による運動によって動かされていて、脳の神経の部分に異常があると、運動まひを引き起こすケースがあります。運動まひの症状は、自らの意志で動かそうとしても体が動かない状態です。

主な症状

運動まひの症状は自らの意思で収縮させることのできる骨格筋を随意的に動かせなくなる、すなわち思うとおりに自分の身体を動かせなくなるというものです。半身まひであれば右半身もしくは左半身が動かせなくなり歩行困難や、物を持つのが困難になります。下半身まひであれば脚が動かせなくなり、自分の脚では歩くことが出来ず車椅子を利用することになります。

主な原因

運動まひの原因は多様であり、運動中枢、末梢神経、筋線維などの部位、あるいは、単まひ、片まひ、対まひなど、四肢まひの型によって原因診断が行なわれます。一例として、四肢まひ(両側上下肢)の場合なら病変部位は脳幹、脊髄、末梢神経が原因と考えられます。片まひ(身体の同側の上下肢)の場合なら大脳白質や脳幹の障害によって生じると考えられます。

主な検査と診断

運動まひの検査方法は、患者の意識障害の程度により異なりますが、神経学的検査と、画像検査により実施されます。神経学的検査は、呼吸及び循環の状態を検査し、麻痺の程度を診断します。損なわれた脊髄以下の反応や運動がわずかでも残っていた場合は、完全麻痺では無い可能性があります。画像検査は、頸椎のX線検査が基本ですが、場合によってはさらに詳細な画像を検出できるMRI検査も行います。

主な治療方法

運動まひは、いろいろなケースがあるため、治療法は具体的には決まっていません。ただしリハビリテーションで対応するのが一般的で、改善していくことも多いです。どの部分が運動まひになるかによって、リハビリテーションのしやすさは異なりますし、度合いによっても回復速度、治療可能かどうかなどは違います。医療施設によってリハビリのプログラムはさまざまです。