眼筋まひ ガンキンマヒ

初診に適した診療科目

眼筋まひはどんな病気?

人間は物を眼で追う時に、目の周りの筋肉を使います。この筋肉を外眼筋といい、内直筋や外直筋など全部で6種類あります。これらの筋肉が何らかの理由で動かなくなってしまった状態を眼筋まひといいます。眼の奥に痛みを感じたり、まぶたが腫れたり垂れたりする眼瞼下垂を合併することもあります。物が2つに見えるなどの症状がある場合は眼科を受診したほうがよいです。

主な症状

眼筋まひの症状として一番あらわれるのがものが2重に見える複視と言われるものです。この複視は眼球運動をした際に現れるとされていますが、重症の場合は正面を向いても2重に見えてしまいます。眼筋まひはしばしば目の奥の痛みを伴ったり、まぶたの腫れや、まぶたが垂れ下がってくる眼瞼下垂を生じることもあります。神経の障害発生個所によって症状の現れ方が異なるようです。

主な原因

眼筋まひの原因は眼筋を動かす筋肉は6本ありますが、これと動眼神経と滑車神経と外転神経の3種類の神経が麻痺する事で起こるものです。これは生まれつきによるものや交通事故などによる頭部外傷や脳腫瘍や脳出血のほか、風邪や糖尿病などでも起こりますし、目に関わる部位の病気が引き金となり起こるなど様々な原因により眼筋まひになる場合があります。

主な検査と診断

眼筋まひの検査方法は主に診察と画像検査で、診察では眼球の位置や動き、まぶたの状態を確認します。両眼の眼球を動かす共同性運動や単眼の動きを観察し、まひがある外眼筋を探します。複像検査と呼ばれる眼に映る像の検査を行うことで異常が起きている場所が特定できます。また、原因となっている部位を調べるためにCTやMRIなどの画像検査が行われます。

主な治療方法

眼筋まひは、眼のまわりにあるたくさんの筋肉が、何らかの病気などで動かなくなるため、治療法も症状によって様々です。腫瘍が原因で眼筋まひがみられる場合には、外科的治療が行われます。炎症によって起こっている場合には、ステロイド薬の投与が行われます。虚血性などの場合、半年ほど経過観察をし、それでもまだ症状がみられる場合には、矯正治療が行われます。