共鳴障害 キョウメイショウガイ

初診に適した診療科目

共鳴障害はどんな病気?

共鳴障害は開鼻声のように鼻に音が抜けすぎる声になってしまったり、閉鼻声のように鼻が詰まった声になることを言います。風邪などで鼻炎や鼻詰まりを起こしたり、様々な原因で鼻血が出ることは知られていますが、外部から見て分かる異常として赤鼻があります。そして、治療は声帯の異常だけではなく発生のメカニズムを考えながら原因を調べて最良の治療法を探します。

主な症状

発する音声が異常で本来の声とは異なる状態のものを音声障害といいます。その中でも、とりわけ共鳴障害とは声の響き(共鳴)に異常のある場合をさします。その症状としては、がらがら声や濁った声、しわがれ声、かすれ声といった嗄声(声がれ)状態になることがあげられます。また、声が全く出なくなる状態を失声症といいます。これらはさまざなことが引き金となって起こりうる症状なので、早めの診断と治療が重要となります。

主な原因

声を発声する時に、空気の流れが鼻腔に漏れてしまうことで、正常な発声が出ないことを開鼻声と言われ、口骸裂の病気により共鳴障害の一種である開鼻声を引き起こす原因の一つです。この共鳴障害は、声を出すときにどうしても鼻から空気を通してしまうことで、鼻にかかったような声になります。また、生まれつき鼻と口の間に隙間が空いている場合も共鳴障害になる原因とされています。

主な検査と診断

共鳴障害の検査方法は、まず患者の声を直接聞いて判断します。そこから始まり、共鳴障害の可能性があるような場合には、X線検査なども行います。これで、鼻腔や航空、咽頭などを調べていきます。後は、喉頭ファイバースコープを使う場合もあり、これによって声帯の動きなどに以上がないかを確認します。こうした方法を使う事によって、共鳴障害かどうかを見極める事が出来ます。

主な治療方法

共鳴障害の治療法は鼻や口、咽頭などの病気の治療を行います。共鳴障害で悩まされていたら口蓋裂の治療を行う病院や耳鼻咽喉科で治療をします。声帯部分にポリープが発見された場合には手術を行い取り除きます。共鳴障害は子供から大人になるにつれて声変りになったときに完治することもありますから成長過程において自然に治ることもあります。